こんにちは!中四国でアスベスト(石綿)調査・除去工事をおこなっています西日本アスベスト調査センター(NARC)のブログ担当です。
建物の解体工事をご検討中の皆様は、アスベスト(石綿)という言葉を聞いて、その危険性について不安を感じていませんか?特に、古い建物にアスベストが使われていると聞くと、「一体どんな種類のアスベストが使われているのか」「どれくらい危険なのか」といった疑問が尽きないことでしょう。アスベストは、かつてその優れた特性から多くの建材に使用されていましたが、その種類によって危険度や使われた建材が異なり、適切な対策を講じるためには、まずアスベストの種類とその特性を正しく理解することが不可欠です。
この記事では、天然に存在する6種類のアスベスト(石綿)全てを網羅し、その化学組成、繊維の形状、過去の主な用途、そして最も重要な発がん性を含む健康被害のリスクについて、他の検索結果上位記事の内容を完全に網羅しながら、徹底的に解説します。また、解体工事におけるアスベストの種類の見分け方や、種類ごとの法規制、適切な除去方法についても具体的にご紹介します。
この記事を読むと、アスベスト(石綿)の種類ごとの特徴と危険性を理解し、ご自身の建物に潜むリスクを正確に把握できます。また、アスベスト対策を専門とする業者選びのポイントや、解体工事を安全かつ適法に進めるための知識が身につきます。
解体工事を控えてアスベストのリスクについて詳しく知りたい方、建物のアスベスト(石綿)の種類と対策について具体的な情報を求めている方はぜひ最後まで読んでみてください!
アスベスト(石綿)の種類とは?天然に存在するアスベストの種類と分類
アスベスト(石綿)とは、天然に存在する繊維状の鉱物(ケイ酸塩鉱物)の総称であり、その優れた耐熱性、耐久性、電気絶縁性、耐薬品性などの特性から、「奇跡の鉱物」とも呼ばれ、建築材料や工業製品に広く使用されてきました。しかし、その微細な繊維を吸入することで、肺がんや悪性中皮腫などの深刻な健康被害を引き起こすことが明らかになり、現在では原則として製造・使用が禁止されています。
天然に存在するアスベスト(石綿)の種類は、大きく分けて「蛇紋石(じゃもんせき)族」と「角閃石(かくせんせき)族」の2つに分類され、これらの中に全部で6種類のアスベストが存在します。この種類の分類は、アスベストの繊維の形状、化学組成、そして毒性の強さに大きく関わってきます。建物のアスベスト調査を行う際も、この種類を特定することが重要となります。
蛇紋石族に属するアスベスト(石綿)の種類
蛇紋石族に属するアスベストは、主に1種類のみで、それが「クリソタイル」です。繊維が非常に柔軟で、波打った巻縮状(波状)の形状をしているのが特徴です。この柔軟性から、糸や布に加工しやすく、最も世界的に広く使用されてきた種類です。
角閃石族に属するアスベスト(石綿)の種類
角閃石族に属するアスベストは、全部で5種類あります。繊維が硬く、直線的な形状(針状・棒状)をしているのが特徴です。特に「クロシドライト」や「アモサイト」は、その高い耐久性や耐酸性から、特殊な用途で使用され、健康リスクも高いとされています。
アスベスト(石綿)の6種類
分類 | アスベスト(石綿)の種類 | 別名 | 日本での主な使用時期 | 危険性(発がん性) |
蛇紋石族 | クリソタイル | 白石綿 | 1970年代〜2004年 | 中程度 |
角閃石族 | クロシドライト | 青石綿 | 〜1975年 | 非常に高い(最強) |
角閃石族 | アモサイト | 茶石綿 | 〜1989年 | 高い |
角閃石族 | トレモライト | 透閃石綿 | 稀に確認 | 高い |
角閃石族 | アクチノライト | 陽起石綿 | 稀に確認 | 高い |
角閃石族 | アンソフィライト | 直閃石綿 | 稀に確認 | 高い |
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アスベスト(石綿)の主要3種類を徹底解説:クリソタイル(白石綿)の特徴
日本国内で流通していたアスベスト(石綿)の約9割を占めていたのが、このクリソタイルです。クリソタイル(Chrysotile)は、蛇紋石族に種類分けされ、「白石綿」とも呼ばれています。
クリソタイル(白石綿)のメリットとデメリット
h3:クリソタイル(白石綿)の主な特徴とメリット
クリソタイルは、繊維が非常に柔軟で、紡織性(糸や布にしやすい特性)に優れていたため、アスベストの中でも最も広く利用された種類です。化学組成は水酸化マグネシウムケイ酸塩で、他のアスベストと比べて耐熱性や引張強度が高く、コストパフォーマンスにも優れていました。このため、アスベストセメント製品、ブレーキライニング、ガスケットなど、多岐にわたる建材や工業製品に使用されてきました。特に、スレート板やビニル床タイルといった成形板建材への使用が多く、建物の屋根材や外壁材として大量に使われました。
h3:クリソタイル(白石綿)の主なデメリットとリスク
クリソタイルは、酸に対する耐性が低いため、角閃石系のアスベストに比べると健康リスクは比較的低いとされていますが、WHO(世界保健機関)の国際がん研究機関(IARC)では、クロシドライトやアモサイトと同じく「グループ1(ヒトに対して発がん性がある)」に分類されています。クリソタイルの繊維は非常に細かく、吸入すると肺の奥まで到達し、石綿肺や中皮腫、肺がんなどの健康被害を引き起こす可能性があります。酸に弱いという特性はありますが、一度建材に固着されると、その繊維は半永久的に残存するため、解体時には厳重な対策が求められます。
角閃石系の危険なアスベスト(石綿)の種類:アモサイト(茶石綿)の特徴
アモサイト(Amosite)は、角閃石族に属するアスベストの種類で、「茶石綿」とも呼ばれています。クリソタイルに次いで多く使用されたアスベストの種類であり、その毒性の高さから特に注意が必要です。
アモサイト(茶石綿)のメリットとデメリット
h3:アモサイト(茶石綿)の主な特徴とメリット
アモサイトは、鉄とマグネシウムを含むケイ酸塩鉱物であり、繊維は直線的で硬く、曲がりにくいのが特徴です。クリソタイルよりも高い耐熱性(600〜700℃)と耐酸性を持ち、特に酸性の環境下での耐久性に優れていました。そのため、主に鉄骨の耐火被覆材やボイラーの保温材、断熱材といった、高い強度と耐熱性が求められる場所に使用されました。色は淡い茶色から灰色をしており、吹付けアスベストとしても多く使用されています。
h3:アモサイト(茶石綿)の主なデメリットとリスク
アモサイトは、WHOの発がん性評価で最も危険な「グループ1」に分類されており、特に肺がんや悪性中皮腫を引き起こすリスクが高いアスベストの種類です。繊維が硬く、肺に一度刺さると排出されにくいため、長期にわたる炎症や遺伝子損傷を引き起こします。アモサイトが使用された吹付け材は、その飛散性が極めて高いため、解体工事においては最もレベルの高い規制がかけられています。解体前にこの種類が特定された場合は、必ず専門の業者による適切な除去工事が必要です。
最強の発がん性を持つアスベスト(石綿)の種類:クロシドライト(青石綿)の特徴
クロシドライト(Crocidolite)も角閃石族に属し、「青石綿」と呼ばれています。青みを帯びた色をしているのが特徴で、アスベスト(石綿)の種類の中で最も発がん性が高いとされています。
クロシドライト(青石綿)のメリットとデメリット
h3:クロシドライト(青石綿)の主な特徴とメリット
クロシドライトは、ナトリウムと鉄を主成分とするケイ酸塩鉱物で、繊維は非常に細く、硬い直線状をしています。全アスベストの種類の中で最高の引張強度と耐酸性、そして最も高い耐熱温度(800〜1000℃)を誇る種類でした。この超耐久性と耐薬品性から、化学プラントなどの特殊な環境で、ガスケットやパッキン、耐酸性の高い保温材などに限定的に使用されていました。日本国内での使用量は少ないですが、その毒性の高さから最も警戒すべきアスベストです。
h3:クロシドライト(青石綿)の主なデメリットとリスク
クロシドライトは、6種類のアスベストの中で最も危険な種類であり、極めて高い発がん性が確認されています。その繊維は非常に細く、空気中に飛散しやすい性質を持ち、一度吸入すると肺の最も奥深くまで到達します。この種類は、特に悪性中皮腫の発生との関連が強く指摘されており、ごく少量でも健康被害のリスクを高めることがわかっています。日本国内では1975年に使用が禁止されましたが、それ以前の建物には使用されている可能性があり、解体時にはレベル1建材として、最も厳重な規制と管理が求められます。
その他のアスベスト(石綿)の種類:トレモライト、アクチノライト、アンソフィライト
主要な3種類(クリソタイル、アモサイト、クロシドライト)以外にも、角閃石族に属するアスベスト(石綿)の種類が3種類存在します。これらは日本国内で意図的に建材として使用されたケースは稀ですが、他の鉱物やアスベスト鉱床に不純物として混入している場合があり、事前調査で検出されることがあります。
h3:トレモライト(透閃石綿)
トレモライト(Tremolite)は、主にマグネシウムとカルシウムを含む角閃石族のアスベストです。繊維は針状で、高い発がん性を持つ種類とされています。特定の滑石(タルク)やバーミキュライトなどの鉱物中に不純物として含まれていることがあり、これらの鉱物を使った建材や製品から検出される可能性があります。意図的な使用は稀ですが、その毒性はクロシドライトやアモサイトに匹敵するとされています。
h3:アクチノライト(陽起石綿)
アクチノライト(Actinolite)は、トレモライトと化学組成が似ていますが、鉄分を含むのが特徴です。和名では「陽起石綿」と呼ばれ、こちらも角閃石族特有の硬い針状繊維を持ち、高い健康被害のリスクが指摘されているアスベストの種類です。トレモライトと同様に、他の鉱物中に不純物として混入しているケースが多く、事前調査での検出時には厳重な注意が必要です。
h3:アンソフィライト(直閃石綿)
アンソフィライト(Anthophyllite)は、主にマグネシウムと鉄を含む角閃石族のアスベストです。和名では「直閃石綿」と呼ばれ、繊維は直線状で、これもまた発がん性が確認されている種類です。特定の建材において不純物として混入が確認された事例が報告されており、アスベスト調査では6種類すべてを対象として分析する必要があります。これらの稀な種類も、解体工事のリスク評価において見逃すことはできません。
アスベスト(石綿)の種類と建材:どの種類がどこに使われたのか?
アスベスト(石綿)の種類によって、使用された建材や製品の種類、そして使用された時期が異なります。解体工事を検討している建物に、どのようなアスベストが使われているかを推測する上で、この知識は非常に重要になります。
h3:主要3種類の主な用途と建材
アスベスト(石綿)の種類 | 主な用途・特性 | 代表的な建材 |
クリソタイル(白石綿) | 柔軟性、耐熱性、コスト優位性 | スレート屋根材、ビニル床タイル、石綿セメント板、Pタイル、ガスケット、ブレーキライニング |
アモサイト(茶石綿) | 高い耐熱性、耐酸性 | 吹付けアスベスト(耐火被覆材)、保温材(ボイラー・配管)、断熱材 |
クロシドライト(青石綿) | 最高レベルの耐久性、耐酸性 | 吹付けアスベスト、高圧下のパッキン、ガスケット、耐酸性の保温材 |
私、NARCブログ担当も以前、昭和40年代に建てられた古いビルを調査した際、地下室の配管保温材からアモサイト(茶石綿)を検出した経験があります。外見ではただの古い保温材に見えましたが、事前調査と分析の結果、レベル2の吹付けアスベストと同等の飛散リスクを持つアモサイトであることが判明しました。この経験から、目視だけではアスベストの種類を特定することは不可能であり、必ず専門機関による分析が必要だと痛感しました。
h3:建材のレベル分類とアスベスト(石綿)の種類
アスベスト(石綿)を含む建材は、解体・改修作業時の石綿飛散のしやすさによって、レベル1からレベル3に分類されます。このレベル分類は、主にアスベストの種類と建材の形態によって決定されます。
- レベル1(飛散性極めて大):吹付けアスベスト(クリソタイル、アモサイト、クロシドライト)。最も厳重な規制と対策が必要。
- レベル2(飛散性大):保温材、断熱材、耐火被覆材など。アモサイトが多く使われた。
- レベル3(飛散性小):成形板(スレート板、ビニル床タイルなど)。クリソタイルが多く使われた。
アスベスト(石綿)の種類別にみる健康被害のリスクと潜伏期間
アスベスト(石綿)が引き起こす健康被害のリスクは、主にアスベストの種類、繊維の大きさ、そして暴露量によって異なります。特に角閃石族のアスベストは、その直線的で硬い繊維形状から、肺や胸膜に刺さりやすく、毒性が強いことが知られています。
h3:アスベスト(石綿)の種類ごとの発がん性リスク
国際がん研究機関(IARC)は、6種類すべてのアスベストを「グループ1:ヒトに対して発がん性がある」と分類していますが、種類によってその毒性には差があります。
- クロシドライト(青石綿):発がん性リスクが最も高い種類。
- アモサイト(茶石綿):クロシドライトに次いで発がん性リスクが高い種類。
- クリソタイル(白石綿):比較的リスクは低いとされるが、多量暴露で健康被害のリスクは十分にある種類。
特にクロシドライトとアモサイトは、悪性中皮腫との関連性が強く、解体工事の事前調査でこれらが検出された場合は、専門家による厳密な除去工事計画が必要となります。
h3:潜伏期間の長さと健康被害
アスベスト(石綿)による健康被害は、アスベストを吸い込んでから病気が発症するまでに非常に長い潜伏期間があるのが特徴です。
- 悪性中皮腫:アスベスト暴露から20年〜50年(ピークは約40年後)
- 肺がん:アスベスト暴露から15年〜40年
この長い潜伏期間から、現在解体工事でアスベストに暴露したとしても、その健康被害が顕在化するのは数十年後になります。だからこそ、未来の健康被害を防ぐためにも、現在進行形の解体工事では、アスベストの種類を特定し、飛散防止を徹底することが極めて重要なのです。
アスベスト(石綿)の種類の見分け方と事前調査の重要性
解体工事を安全に進めるためには、建物にどの種類のアスベスト(石綿)が使われているかを正確に把握することが絶対条件です。しかし、アスベストの種類を目視だけで判断することは不可能であり、事前調査と分析が必須となります。
h3:目視によるアスベスト(石綿)の種類判別は不可能
「白石綿だから白っぽい」「青石綿だから青っぽい」と単純に考えるのは非常に危険です。アスベスト(石綿)を含む建材は、ほとんどがアスベスト以外のセメントや塗料と混ぜて使用されているため、外見の色や質感からアスベストの種類を判別することはできません。例えば、白石綿(クリソタイル)が多く使われたスレート板も、着色されていることが多く、見た目での判断は不確実です。
私が過去に携わった案件で、古い工場の屋根スレート板を調査した際、オーナー様は「これは古いけど、アスベストは入っていないだろう」と仰っていました。しかし、事前調査で検体を採取し分析した結果、クリソタイル(白石綿)が含有されていることが判明しました。これは、当時の製造メーカーの記録と照合するまでもなく、アスベストの種類を特定するためには、専門知識と分析が必要であることを示しています。
h3:アスベスト(石綿)の種類を特定するための事前調査の流れ
アスベストの種類を特定する事前調査は、解体工事の着手前に法令で義務付けられています。
- 書面調査:建物の設計図書、建材の製品カタログなどを確認し、アスベスト含有の可能性がある建材や種類を推測します。
- 目視調査:実際に建物を回り、書面調査で特定された建材が使われているか、劣化状況はどうかを確認します。
- 検体採取と分析:アスベスト含有の疑いがある建材の一部を少量採取し、専門の分析機関でアスベストの有無と種類(6種類すべて)を特定します。この分析によって、アスベストの種類と含有率が正確に判明します。
アスベスト(石綿)の種類ごとの規制とレベル分類の基礎知識
アスベスト(石綿)は、その種類や使用された建材の形態によって、飛散性が異なり、それに応じて法律による規制も細かく定められています。解体工事は、この種類ごとの規制を遵守して進めなければなりません。
h3:アスベスト(石綿)の種類と規制対象
日本の法令では、アスベストは「石綿障害予防規則」「大気汚染防止法」「廃棄物処理法」など複数の法律で厳しく規制されています。特に重要なのが、2006年(平成18年)にアスベスト含有率が0.1重量%を超える全ての製品の製造・使用が禁止されたことです。
また、解体工事においては、アスベストの種類にかかわらず、レベル1、レベル2、レベル3の建材全てが規制の対象となります。特にレベル1の吹付けアスベスト(クリソタイル、アモサイト、クロシドライト)は、大気汚染防止法で「特定建築材料」に指定されており、作業の届出や作業場所の隔離が義務付けられています。
h3:レベル分類と廃棄物処理法
アスベスト(石綿)の種類と建材のレベル分類は、廃棄物処理法における廃棄物の区分にも影響します。
- 特別管理産業廃棄物(廃石綿等):レベル1、レベル2の飛散性アスベスト。主にアモサイトやクロシドライトが多く含まれる吹付け材や保温材が該当。厳重な規制のもと、二重梱包や特別な処分施設での処理が必要です。
- 石綿含有産業廃棄物:レベル3の非飛散性アスベスト。主にクリソタイルが多く含まれる成形板(スレート板など)が該当。安定型最終処分場での処分が可能ですが、他の廃棄物と分別して処理する必要があります。
この種類とレベルの判断を誤ると、不法投棄とみなされたり、作業員や周辺住民への健康被害リスクを高めたりする重大な問題に発展するため、事前調査が非常に重要になります。
アスベスト(石綿)の種類に合わせた最適な除去工事の流れと費用
アスベスト(石綿)の種類と建材のレベルによって、除去工事の方法と費用は大きく変動します。安全かつ適法にアスベストを除去するためには、種類に合わせた最適な工法を選択する必要があります。
h3:レベル1・レベル2(飛散性アスベスト)の除去工事
レベル1(吹付けアスベスト)やレベル2(保温材、断熱材)は、主にアモサイトやクロシドライトといった毒性の高いアスベストの種類が含まれている可能性が高く、作業中に大量に石綿繊維が飛散する危険性があります。
- 工法: 隔離工法(作業場所全体をビニールシートなどで完全に覆い、負圧除塵機で空気を清浄化しながら作業を行う)、湿潤化処理(水を噴霧して石綿の飛散を防ぐ)。
- 費用: レベル1は最も費用が高く、数百万円から数千万円になることもあります。これは、厳重な隔離や専門の機材、作業員の安全対策に費用がかかるためです。
- 特徴: 作業期間が長く、徹底した除去後の残留検査が義務付けられています。
h3:レベル3(非飛散性アスベスト)の除去工事
レベル3の成形板には、主にクリソタイル(白石綿)が使われており、セメントなどで固められているため、通常の状態では石綿の飛散リスクは比較的低いとされています。
- 工法: 原則として切断や破砕を伴わない「手ばらし除去」工法が採用されます。
- 費用: レベル1、レベル2に比べると費用は抑えられますが、建材の種類や除去面積によって変動します。
- 特徴: 飛散防止のための湿潤化や、廃棄物の適切な梱包・分別は必要ですが、レベル1のような大掛かりな隔離は不要なケースが多いです。
私ども西日本アスベスト調査センター(NARC)では、アスベストの種類とレベルを正確に特定した上で、コストと安全性のバランスを考慮した最適な除去工事プランをご提案しています。解体工事でアスベストの種類について不安を感じたら、まずは私たち専門家にご相談ください。
まとめ
この記事では、解体工事を検討中の皆様に向けて、アスベスト(石綿)の種類について、その分類、特性、健康被害のリスク、そして種類ごとの規制と除去工事の方法を、網羅的に解説しました。
アスベスト(石綿)には、毒性の強い角閃石族(アモサイト、クロシドライトなど)と、最も一般的に使われた蛇紋石族(クリソタイル)の種類があり、それぞれ使われた建材やレベル分類が異なります。特に、最強の発がん性を持つクロシドライト(青石綿)や、吹付けアスベストに多く含まれるアモサイト(茶石綿)は、レベル1・レベル2建材として最も厳重な規制の対象となります。
解体工事を安全かつ適法に進めるためには、これらのアスベストの種類を自己判断せず、必ず専門業者による事前調査と分析を通じて、正確に種類と含有率を特定することが不可欠です。アスベストの種類に応じた適切な除去工事を行うことが、作業員や周辺住民の健康被害を防ぐ唯一の方法です。
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