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アスベスト(石綿)による健康被害リスクについて解説

こんにちは!中四国でアスベスト(石綿)調査・除去工事をおこなっています西日本アスベスト調査センター(NARC)のブログ担当です。

近年、建物の解体や改修工事が増えるにつれ、「アスベスト(石綿)の健康被害」という言葉を耳にする機会も増え、そのリスクに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

特に、ご自身の所有する建物にアスベストが含まれている可能性がある場合、その見えない脅威は非常に深刻な問題です。

この記事では、「アスベスト(石綿) 健康被害」に焦点を当て、アスベストが引き起こす病気の種類、曝露経路、そして最も重要な予防策と公的な救済制度のすべてを網羅的にご紹介します。

この記事を読むことで、アスベストによる健康被害の全貌、ご自身の建物や環境のリスク度合い、そして健康被害から身を守るために今すぐ取るべき具体的な行動が明確に分かります。

現在、建物の解体やリフォームを検討されているオーナー様、古い建物にお住まいの方、またアスベスト対策の重要性を再認識したい事業者の皆様は、ぜひ最後まで読んでみてください!

そもそもアスベスト(石綿)とは?その特性と健康被害を引き起こすメカニズム

アスベスト(石綿)は、天然に存在する繊維状のケイ酸塩鉱物であり、その優れた耐熱性、耐摩耗性、絶縁性、そして安価であるという特性から、「奇跡の鉱物」とも呼ばれ、高度経済成長期に建築材料として大量に使用されてきました。

このアスベスト繊維は非常に細く、肉眼で見ることができません。

命に関わるアスベスト(石綿)による健康被害の種類と潜伏期間

アスベスト(石綿)繊維を吸い込むことによって引き起こされる健康被害は、その多くが命に関わる深刻な病気です。

これらの病気の最大の特徴は、曝露してから症状が現れるまでに極めて長い「潜伏期間」があることです。

最も知られている健康被害の一つが悪性中皮腫です。これは肺を覆う胸膜、腹膜などにできるがんであり、アスベストとの関連性が非常に高いとされています。この中皮腫の潜伏期間は、一般的に30年から50年と極めて長く、若くしてアスベストに曝露した場合、中年以降に発症リスクが高まります。次に、肺がんも重要な健康被害です。タバコとの相乗効果が指摘されており、アスベスト曝露による肺がんも潜伏期間が長いことが特徴で、約15年から40年とされています。さらに、肺の線維化が進むアスベスト肺という病気も知られています。これは、吸い込んだアスベスト(石綿)繊維が肺組織に炎症を起こし、肺が硬くなる(線維化)ことで呼吸機能が低下する疾患です。アスベスト肺の潜伏期間は、比較的短いものでも10年以上です。その他にも、肺と胸郭の間(胸膜腔)に水が溜まる良性石綿胸水などの健康被害も報告されています。このように、アスベスト(石綿)による健康被害は種類が多く、いずれも長い潜伏期間を経て発症するため、「静かなる時限爆弾」とも呼ばれています。

アスベスト(石綿)の健康被害の初期症状と検査の重要性

アスベスト(石綿)による健康被害の初期症状は、非常に分かりにくく、他の病気と区別がつきにくいことが、早期発見を難しくしています。多くの健康被害の初期段階では、咳や痰、軽い息切れ、胸の違和感や痛みといった、風邪や加齢によるものと誤認しやすい症状が現れます。例えば、アスベスト肺では、線維化の進行に伴い労作時の息切れが徐々に強くなります。また、中皮腫の場合、胸水が溜まることで持続する咳や胸の重苦しさが初期症状として現れることがあります。

これらのアスベスト(石綿)曝露による健康被害を早期に発見するためには、定期的な検査が極めて重要です。具体的な検査方法としては、胸部X線検査や高分解能CT(HRCT)が一般的に用いられます。HRCTは、X線検査では見えにくい微細な肺の変化や胸膜肥厚などを詳細に捉えることができます。また、肺の機能を評価する呼吸機能検査も重要です。過去にアスベスト(石綿)を取り扱う業務に従事した経験がある方や、古い建物の解体工事に携わる方は、自覚症状がなくとも定期的にこれらの検査を受けることが、健康被害を最小限に抑えるための最善の策です。私自身、以前、アスベスト対策の研修に参加した際、講師の先生が「とにかく自覚症状が出る前に、まずは胸の写真を撮ること」と強調されていたのが印象的でした。

アスベスト(石綿)の健康被害が発生しやすい環境と曝露経路

アスベスト(石綿)繊維が空気中に飛散し、それを人が吸入することで健康被害が発生します。この繊維は非常に小さいため、目に見えない場所で曝露リスクが高まります。

建物解体・リフォーム工事におけるアスベスト(石綿)の健康被害リスク

アスベスト(石綿)の健康被害リスクが最も高まるのが、建物の解体・改修(リフォーム)工事の現場です。アスベストは、1970年代から1980年代に建設された建物の吹付け材、保温材、スレート材などに大量に使用されています。これらの建物を解体する際、建材を物理的に破壊することで、中に閉じ込められていたアスベスト(石綿)繊維が一気に空気中に放出されます。特に、建物の柱や梁に吹き付けられた吹付けアスベストは、非常に脆く、少しの振動や衝撃でも容易に粉じん化し、健康被害を引き起こす危険性が極めて高いです。

この時、健康被害に晒されるのは、現場で作業を行う作業員だけではありません。飛散したアスベスト(石綿)粉じんは風に乗って遠くまで運ばれる可能性があり、近隣住民の方々も知らず知らずのうちに曝露し、健康被害を受けるリスクがあります。したがって、解体工事の発注者様には、事前の徹底したアスベスト調査と、適切な除去工法の採用が法的な義務であると同時に、社会的な責務として求められています。

過去にアスベスト(石綿)製品を扱っていた方々が抱える健康被害の不安と実情

かつて、アスベスト(石綿)関連製品の製造業、建設業、造船業など、アスベストを取り扱う業務に従事されていた方々は、現在も健康被害の不安を抱えながら生活されています。これらの元作業員の方々は、高い濃度のアスベスト(石綿)に長期間曝露していたため、中皮腫や肺がんなどの健康被害を発症するリスクが一般の方々よりも格段に高い実情があります。

実際に、厚生労働省の統計を見ても、アスベスト(石綿)による健康被害として認定された労災の件数は年々増加傾向にあります。こうした不安や実情に対し、国や地方自治体は、アスベスト(石綿)に関する健康相談窓口を設け、健康被害の早期発見と精神的なサポートを提供しています。また、過去の曝露経験に基づき、健康管理手帳の交付を受けることで、無料で定期的な健康診断を受けることも可能です。不安を感じる方は、まず相談窓口に連絡し、ご自身の健康被害のリスクを確認することが重要です。

アスベスト(石綿)の健康被害から身を守るための予防策と対策

アスベスト(石綿)の健康被害は、一度発症すると完治が難しい病気が多いため、何よりも予防が最重要となります。

一般の人が知っておくべきアスベスト(石綿)の健康被害予防のための注意点

一般の方がアスベスト(石綿)の健康被害から身を守るためには、自宅や周辺環境に潜むリスクを正しく認識し、適切な行動をとることが必要です。まず、古い建物(特に1980年代以前に建てられたもの)にお住まいの場合、アスベスト含有建材が使用されている可能性を常に意識してください。

次に、建物の天井裏や壁、配管の断熱材などに劣化や損傷が見られた場合、絶対にみだりに触れたり、自分で修理しようとしたりしないことが極めて重要です。損傷箇所からアスベスト(石綿)繊維が飛散し、健康被害のリスクを高める可能性があります。小さな振動や摩擦でも、目に見えない繊維が空気中に拡散してしまうのです。また、ご自宅や近隣で解体工事やリフォーム工事が始まる際には、発注者や施工業者に対して、「アスベストの事前調査結果」と「適切な対策の実施」について確認を求めることも健康被害予防のために必要です。アスベスト(石綿)が使用されていることが判明した場合は、資格を持つ専門業者による徹底的な除去工事が行われることを確認してください。

アスベスト(石綿)除去工事における作業員の健康被害を防ぐ安全対策のメリット・デメリット

アスベスト(石綿)除去工事は、作業員が最も高濃度のアスベスト(石綿)に曝露し、健康被害を受けるリスクが高い作業です。そのため、厳格な安全対策が義務付けられています。

項目メリット デメリット
保護具の使用作業員の生命と健康被害を直接的に保護する。特にPAPR(電動ファン付き呼吸用保護具)は、高濃度のアスベスト(石綿)粉じんをシャットアウトし、作業員の肺への侵入を確実に防ぎます。これにより、将来的な中皮腫や肺がんなどの深刻な健康被害のリスクを大幅に低減できます。また、防護服は作業服への繊維付着を防ぎ、現場外への持ち出しによる二次的な健康被害を防ぐ効果もあります。作業効率が低下する可能性があります。電動ファン付き保護具は重く、防護服は通気性が悪いため、特に夏の暑い時期には熱中症のリスクが高まり、作業員の肉体的な負担が非常に大きいです。また、保護具の維持管理や定期的な交換にコストがかかることもデメリットの一つです。
作業区画の隔離アスベスト(石綿)粉じんが作業エリア外へ拡散するのを防ぎ、近隣住民や他の作業員への健康被害を予防します。これにより、工事現場全体のリスク管理が容易になり、近隣への安心を提供することができます。具体的には、プラスチックシートで完全に密閉し、負圧除じん装置を稼働させることで、常に空気を外部に漏らさない状態を維持します。隔離にかかる時間と資材のコストが増大します。特に複雑な構造の建物では、完全に隔離するための準備に数日を要する場合があり、工事全体の工期が延長する主要な原因となります。また、隔離された内部は照明や換気が制限されるため、作業環境が厳しくなるという作業負担が増加する点も挙げられます。

このように、アスベスト(石綿)除去工事の安全対策は、健康被害を防ぐという最大のメリットがある一方で、コストや作業負荷というデメリットも伴いますが、人命と公衆衛生を守るという観点から、その実施は絶対に不可欠です。

アスベスト(石綿)の健康被害に関する公的な補償・救済制度

アスベスト(石綿)による健康被害を受けた方々に対しては、国による複数の公的な補償・救済制度が用意されています。

この制度は、アスベスト(石綿)を取り扱う業務に従事し、その業務が原因で病気を発症した方を対象としています。労災認定されると、療養(治療)費用、休業補償、障害補償、遺族補償などが支給されます。アスベスト(石綿)関連疾患による労災認定の際は、潜伏期間が長いという特性を考慮し、退職後であっても適用されます。重要なのは、曝露した事実と病気との医学的な因果関係を証明することです。

一方で、アスベスト(石綿)による健康被害を受けながらも、その原因が業務外(例えば、近隣の工場からの飛散など)であるために労災保険の対象とならない方々を救済するための制度が石綿健康被害救済法です。この制度では、中皮腫や肺がんなどのアスベスト(石綿)関連疾患を発症した方に対して、医療費、療養手当、葬祭料などが支給されます。この制度の最大の特徴は、アスベスト(石綿)曝露の原因が業務上であるかどうかを問わない点です。申請手続きは、独立行政法人環境再生保全機構を通じて行われ、病気の診断書や過去の生活状況に関する資料を提出する必要があります。いずれの制度も、アスベスト(石綿)による健康被害に苦しむ方々の経済的な負担を軽減し、適切な治療を受けるための重要な柱となっています。

まとめ

この記事では、アスベスト(石綿)の健康被害について、その病気のメカニズムから、最も懸念される中皮腫や肺がんなどの病気の種類と長い潜伏期間、健康被害が発生しやすい環境、そして最も重要な予防策と公的な補償制度に至るまで、網羅的に解説いたしました。

アスベスト(石綿)による健康被害は、発症するまでに数十年という時間がかかる「静かなる時限爆弾」ですが、事前の徹底した調査と適切な除去対策を行うことで、そのリスクは確実に防ぐことができます。

建物の解体・改修を検討されている方は、まず専門業者によるアスベスト事前調査を実施し、その結果に基づいた安全な対策を講じる責任があります。

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Writer この記事を書いた人

西日本アスベスト調査センター(NARC)

1988年設立の当センターは、岡山を拠点に中四国エリアでアスベスト調査・除去を専門としています。豊富な経験と専門知識を持つチームで、安全かつ迅速なサービスを提供。このブログではアスベストに関する重要な情報や安全対策を発信していきます。

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