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アスベストに関する法規制は年々厳しくなってきているため、アスベストの調査を依頼する際は信頼できる業者を見極めることが大切になってきます。

そこでこの記事では、安心して依頼できるアスベスト調査業者を選ぶ際のポイントについて解説していきます。アスベストの除去工事や解体工事を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

アスベストの調査が必要な理由

元々アスベストは建材として優秀な性質をいくつも持っていながら、費用が安いということで様々な建築現場で活躍してきました。

しかし、アスベストは空気中に浮遊しやすいという特徴があるため、解体工事の際などに飛散してしまうと体内に入り込んでしまい、将来的に健康被害を引き起こす可能性があります。

こういった事態を避けるためにも、解体工事などを実施する前にアスベストが含まれているかの調査を行い、アスベストが含まれている場合は適切な処置をした上で解体工事を行う必要があるのです。

信頼できるアスベストの調査業者を選ぶポイント

ここからは、信頼できるアスベスト調査業者を選ぶ上で重要な4つのポイントについて解説していきます。

ポイント1. 資格を保有しているか

まず、安心して依頼できるアスベストの調査業者を見極める重要なポイントは、「アスベストに関する資格を保有しているかどうか」です。2023年の10月1日より法改正が行われ、アスベストの調査をすることが可能なのは下記の資格を持っている者に限定されるようになりました。

• 一般建築物石綿含有建材調査者
• 特定建築物石綿含有建材調査者
• 一戸建て等石綿含有建材調査者

これらの資格を保有している人が在籍していない業者に依頼をしてしまうと、後々トラブルに巻き込まれたりする可能性があるため、必ず確認しておくようにしましょう。

ポイント2. 報告書の作成実績があるか

2022年4月1日の法改正により、解体工事などを実施する前にアスベスト含有建材が使われているかどうかの調査を行い、その結果を労働基準監督署や都道府県等に報告することが義務付けられました。この調査報告は、基本的に「石綿事前調査結果報告システム」から行うことになりますが、24時間いつでもオンラインで行うことができるというメリットがあります。また、PCやタブレット、スマートフォンから行うことができ、労働基準監督署と都道府県等に一度で報告することができます。

報告を行なっていない悪徳業者に依頼してしまわないためにも、報告書の作成実績があるかを確認しておくと安心でしょう。

ポイント3. 見積もりの詳細をきちんと説明してくれるか

アスベストの調査や分析を依頼する際はもちろん、除去工事や建物の解体工事を依頼する際にも、必ず見積もりの詳細を説明してくれる業者に依頼をするようにしましょう。中には「アスベスト調査一式：◯円」といったように、具体的な詳細を一切記載せずに最終金額のみ提示してくる業者もいます。

また、解体工事も実施する予定の場合、アスベストが使用されているかどうかで解体費用は大きく変わってきます。場合によっては追加費用などが発生することもあり、事前に説明されていないとトラブルに発展する原因になります。

そのため、見積もり時には必ず詳細な内訳と追加費用が発生する可能性があることを説明してくれる業者を選ぶようにしましょう。

ポイント4. 可能なら複数業者に見積もり依頼をする

アスベストの調査費用や除去工事費用は業者によって大きく変わることがあります。1社だけの見積もり依頼では、その金額が適正価格なのかどうかを判断することができません。

そのため、可能な限り複数業者に見積もりの依頼を行い、内容や費用をしっかりと見比べた上で、最終的に依頼先を決めるようにしましょう。

複数業者に依頼をすれば、やり取りのスムーズさや話し方で信頼できる担当者かどうかを見極めることもできるでしょう。

まとめ

アスベストを大量に吸い込んでしまうと将来的に健康被害を引き起こす可能性があるため、解体工事などを行う前には必ず建物にアスベストが含まれているかを調査する必要があります。

アスベストの調査を依頼する際には、「資格を保有しているか」「報告書の作成実績があるか」「見積もりの詳細をきちんと説明してくれるか」という点に注意しながら、可能な限り複数業者に見積もりの依頼をするようにしましょう。