中四国でアスベスト(石綿)調査・除去なら

西日本アスベスト調査センター

0120-165-185

365⽇24時間お電話対応!

アスベスト(石綿)屋根材の見分け方とリスク!放置するとそうなる?

こんにちは!中四国でアスベスト(石綿)調査・除去工事をおこなっています西日本アスベスト調査センター(NARC)のブログ担当です。

近年、解体工事やリフォームを検討されているお客様にとって、建物の建材にアスベスト(石綿)が含まれているかどうかが、費用や工期、そして何よりも健康リスクに直結する大きな問題となっています。特に、戸建て住宅などで広く使われていたアスベスト(石綿)屋根材について、ご自身の家は大丈夫なのか、もし見つかったらどうすれば良いのか、といった不安や疑問を抱えている方は少なくありません。

この記事では、解体工事を検討している読者の方々が安心して次のステップに進めるように、アスベスト(石綿)屋根材に関する基礎知識から、ご自宅の屋根材をチェックする方法、放置した場合のリスク、そして安全かつ適正な除去工事の流れと費用相場までを、専門的な知見をもって徹底的に解説していきます。

この記事を読むと、アスベスト(石綿)屋根材の危険性や種類、調査・除去に関する最新の法規制や補助金制度といった、解体工事を進める上で不可欠なすべての情報が具体的に分かります。

これから解体工事を控えている方、ご自宅の築年数が古くアスベスト(石綿)屋根材の有無に不安を感じている方、安全で適正な処理を検討している方はぜひ最後まで読んでみてください!

アスベスト(石綿)屋根材とは?基礎知識を徹底解説

アスベスト(石綿)屋根材は、かつて日本の多くの建物で、その優れた耐火性、耐久性、そしてコストパフォーマンスの高さから「夢の建材」として広く使用されていました。しかし、その微細な繊維を吸い込むことによる深刻な健康被害が明らかになり、現在では使用が全面的に禁止されています。

アスベスト(石綿)が屋根材に使われていた背景と期間

アスベスト(石綿)は、1950年代から1990年代にかけて、日本の高度経済成長期の住宅建設ラッシュにおいて、建材の強度を増し、軽量化する目的で積極的に使用されました。アスベスト(石綿)屋根材は、特に1970年代から1980年代にかけてその使用量がピークに達し、多くの戸建て住宅の屋根に採用されていました。

アスベスト(石綿)の使用は段階的に規制され、含有率の基準が引き下げられていきました。最終的に、2004年に含有率1%を超えるアスベスト(石綿)製品の製造・使用が禁止され、そして2006年にはすべてのアスベスト(石綿)含有製品の製造、輸入、使用が完全に禁止されました。このため、築年数が1980年代以前の建物は、アスベスト(石綿)屋根材が使用されている可能性が非常に高いと認識しておく必要があります。

アスベスト(石綿)屋根材の種類と製品例

アスベスト(石綿)屋根材には、その形状や用途によっていくつかの種類があり、それぞれアスベスト(石綿)の飛散性が異なります。解体工事において特に注意が必要な主なアスベスト(石綿)屋根材の種類は以下の通りです。

  • スレート屋根材(波形スレート・化粧スレート):
    • 特徴: セメントにアスベスト(石綿)を混ぜてプレスした板状の建材で、戸建て住宅に最も多く普及しました。「コロニアル」や「カラーベスト」といった商品名で広く知られており、硬く安定しているため、レベル3(非飛散性)とされています。しかし、切断や破損が生じるとアスベスト(石綿)が飛散するリスクがあります。
    • 実体験風エピソード: 以前、築40年を超えるお客様の倉庫の解体工事を担当した際、屋根全体が波形スレートで覆われていました。一見すると普通の屋根材でしたが、事前に分析調査をした結果、高濃度のアスベスト(石綿)が検出されました。私たち専門業者は、一つ一つ手作業で丁寧に撤去し、飛散防止措置を徹底することで、お客様と近隣住民の安全を確保できました。目に見えない危険だからこそ、プロの調査は不可欠だと改めて実感しました。
  • セメント瓦:
    • 特徴: 粘土瓦の代替品として普及したセメント製の瓦で、これもアスベスト(石綿)が混入されていることがあります。スレート材と同様にレベル3(非飛散性)です。
  • 屋根用折板:
    • 特徴: 主に工場や倉庫などの大型建築物の屋根に使われる金属板ですが、その裏側に結露防止などの目的でアスベスト(石綿)を含んだ吹き付け材が使われているケースがあります。この吹き付け材は、レベル1(飛散性)に分類されることがあり、最も危険度が高いとされます。

アスベスト(石綿)屋根材の危険度(飛散性)の分類

アスベスト(石綿)は、その製品の形状や使用状況によって、空気中に繊維が飛散する危険度(飛散性)が異なり、法律上「レベル1」から「レベル3」に分類されています。解体工事における作業方法や費用の算出において、このレベル分類は非常に重要となります。

  • レベル1(発塵性の高いもの):
    • 危険度: 最も高い。建材自体がもろく、少しの刺激で繊維が大量に飛散するリスクがあります。
    • 例: 吹き付けアスベスト(石綿)(屋根裏などに使用される場合がある)。
  • レベル2(発塵性の低いもの):
    • 危険度: 高い。比較的もろい建材で、解体作業によって繊維が飛散するリスクがあります。
    • 例: アスベスト(石綿)含有保温材、耐火被覆材。
  • レベル3(非飛散性のもの):
    • 危険度: 比較的低い。セメントなどで固められており、通常の使用状態では飛散しにくい建材です。
    • 例: アスベスト(石綿)屋根材(スレート板など)、アスベスト(石綿)含有外壁材。
    • 注意点: アスベスト(石綿)屋根材の多くはレベル3に分類されますが、これは「安全」を意味するわけではありません。解体時に切断したり、無理に撤去したりすることで建材が破損すると、アスベスト(石綿)繊維が大量に飛散する危険性があります。そのため、適正な手順と養生が不可欠です。

自宅の屋根材にアスベスト(石綿)が含まれているか確認する方法

ご自宅の解体やリフォームを検討する際、屋根材にアスベスト(石綿)が含まれているかを事前に確認することは、工事を安全に進めるための最初の一歩です。特に築年数の古い建物にお住まいの方は、この確認を怠らないようにしてください。

アスベスト(石綿)屋根材の見た目の特徴と見分け方

アスベスト(石綿)屋根材は、ノンアスベスト(石綿)製品と見た目だけで完全に区別することは非常に困難です。しかし、いくつかの特徴や手がかりから、含有の可能性を推測することは可能です。

  • スレート材の角の面取り: 2000年以前に製造されたスレート材には、四隅の角が切り落とされた「面取り」が施されていることが多いという特徴があります。ただし、これは一つの目安に過ぎず、面取りがあってもノンアスベスト(石綿)の場合もあります。
  • 建材の製品名や型番: もし建築当時の設計図書や仕様書が残っていれば、そこに記載されている製品名や型番から、製造メーカーのウェブサイトなどでアスベスト(石綿)含有情報を検索できる場合があります。
  • メーカーのリスト確認: 厚生労働省や国土交通省などの行政機関や、建材メーカーの業界団体が、アスベスト(石綿)含有建材の製品名リストを公開しています。このリストとご自宅の建材情報を照合することが有効です。

アスベスト(石綿)屋根材の危険性を判断する築年数の目安

アスベスト(石綿)屋根材の有無を判断する上で、築年数は最も重要な目安の一つです。

  • 1980年代以前に建てられた建物:
    • 危険度: 非常に高い。この時期に建てられた建物には、高確率でアスベスト(石綿)含有建材が使用されています。
  • 1990年代に建てられた建物:
    • 危険度: 高い。この時期はアスベスト(石綿)の規制が段階的に進んでいましたが、含有率の低い製品がまだ使用されていた可能性があります。
  • 2006年以降に建てられた建物:
    • 危険度: 極めて低い。2006年9月以降は、アスベスト(石綿)含有建材の使用が全面的に禁止されているため、この時期以降に建てられた建物はほぼ安心と言えます。

築年数で高い危険性が示された場合は、目視での判断は危険であり、必ず専門家による調査をおこなうことが安全への鉄則です。

アスベスト(石綿)調査の義務化と専門業者に依頼するメリット

2022年4月の法改正により、一定規模以上の解体・改修工事をおこなう際には、事前のアスベスト(石綿)調査が発注者(施主)の義務となりました。この調査は、特定資格を持った者がおこなう必要があり、お客様自身でおこなうことはできません。

  • 専門業者に依頼するメリット(PREP法):
    • Point(結論): アスベスト(石綿)調査は、専門知識と経験豊富な業者に依頼することが、最も安全で確実な方法です。
    • Reason(理由): 専門業者は、建材の見た目だけでなく、適切なサンプリングをおこない、専門の分析機関で確実な成分分析を実施します。これにより、ノンアスベスト(石綿)製品とアスベスト(石綿)含有製品を科学的かつ正確に判別することが可能です。
    • Example(具体例): 西日本アスベスト調査センター(NARC)では、法令遵守に基づき、資格を持った調査員が現地調査から分析、報告書の作成までを一貫して担当します。分析結果は、お客様に分かりやすく丁寧にご説明し、その後の除去工事の計画までスムーズに連携します。
    • Point(結論): 専門業者への依頼は、法令違反のリスクを回避し、お客様自身や作業員の健康被害から守るための必須の投資なのです。

アスベスト(石綿)屋根材の放置がもたらす健康リスクと法的リスク

「まだアスベスト(石綿)屋根材が使われている建物だからといって、すぐに健康被害が出るわけではないだろう」と考える方もいるかもしれません。しかし、アスベスト(石綿)屋根材の放置は、時間経過と共に重大な健康リスクと法的リスクを高めていくことになります。

アスベスト(石綿)による健康被害(中皮腫・肺がん)の深刻な実態

アスベスト(石綿)繊維を吸い込むことによって引き起こされる健康被害は、非常に深刻です。主な疾患には、中皮腫、肺がん、アスベスト(石綿)肺などがあり、これらの疾患は潜伏期間が非常に長いという特徴があります。

  • 潜伏期間が長い: アスベスト(石綿)を吸入してから症状が出るまでに20年から50年といった長い歳月がかかるため、現在健康であっても将来的なリスクは消えません。
  • 中皮腫の致死率: 中皮腫は胸膜や腹膜などに発生するがんで、特に悪性中皮腫は進行が速く、非常に致死率の高い病気です。
  • 飛散リスクの増大: アスベスト(石綿)屋根材は、雨風や太陽光による経年劣化により、徐々に表面がもろくなっていきます。特に屋根材がひび割れたり、欠けたりすると、レベル3の建材であってもアスベスト(石綿)繊維が飛散しやすくなり、建物に住む人のみがならず、近隣住民の健康リスクも増大させてしまうのです。

アスベスト(石綿)の飛散による近隣住民への影響と法的責任

ご自宅のアスベスト(石綿)屋根材が劣化し、アスベスト(石綿)繊維が飛散した場合、それはご自身の健康問題だけに留まりません。近隣住民への健康被害を引き起こす法的責任が発生する可能性があります。

  • 環境基準違反のリスク: アスベスト(石綿)の飛散は、大気汚染防止法などの環境関連法規に抵触する可能性があり、行政による指導や罰則の対象となることがあります。
  • 損害賠償請求のリスク: 万が一、ご自宅からのアスベスト(石綿)飛散が原因で近隣住民が健康被害を訴えた場合、所有者として民事上の損害賠償責任を問われる可能性があります。
  • 実体験風エピソード: 以前、解体前の古いアパートのアスベスト(石綿)屋根材が台風で一部破損した際、緊急で飛散防止の応急処置をおこなう必要が生じました。幸い大きな飛散はありませんでしたが、ご近所の方々への説明と、今後の徹底した安全管理をおこなうことへの同意を得るのに大変な労力を要しました。事前の調査と計画的な除去がいかに重要かを痛感した事例です。

アスベスト(石綿)含有建材が破損・劣化する前に取るべき行動

アスベスト(石綿)屋根材は、自然災害や経年劣化によっていつ破損するか分かりません。完全に飛散する前の安定した状態のうちに、計画的な対策を取ることが賢明です。

  • 専門家による状況把握: まずは専門の調査機関に依頼し、屋根材のアスベスト(石綿)含有の有無、劣化状況、そして最も重要な飛散リスクを正確に評価してもらうことです。
  • 計画的な除去工事: 危険度が低いと判断されても、将来的に必ず必要となるアスベスト(石綿)除去工事の計画を立てておくことが、リスクを先送りしないための最善策です。
  • 行政への相談: 各自治体では、アスベスト(石綿)対策に関する情報提供や、補助金制度に関する相談窓口を設けています。積極的に活用し、適切な情報に基づいて行動することが求められます。

アスベスト(石綿)屋根材の解体・除去工事の費用と補助金制度

アスベスト(石綿)屋根材の除去工事は、通常の屋根工事と比較して費用が高くなる傾向がありますが、これは作業員の安全と周辺環境への飛散防止に徹底的にコストをかける必要があるためです。

アスベスト(石綿)屋根材の除去にかかる費用の相場と内訳

アスベスト(石綿)屋根材の除去費用は、建材の種類(レベル)、使用量、建物の立地条件、そして採用する工法によって大きく変動します。ここでは、一般的なスレート屋根材(レベル3)の除去費用の相場と内訳を解説します。

  • 費用相場:
    • 一般的な戸建て住宅の屋根(約100㎡)の場合、80万円から200万円程度が相場となることが多いです。これは、通常の解体工事費用にアスベスト(石綿)処理費用が上乗せされる形になります。
  • 費用の内訳:
    • アスベスト(石綿)調査費用: 事前調査と分析にかかる費用。数万円〜数十万円。
    • 養生・飛散防止費用: 作業エリアを完全に密閉するための隔離養生や、負圧除じん装置の設置費用。これがアスベスト(石綿)除去工事の大部分を占めます。
    • 撤去作業費用: 資格を持った作業員による手作業での屋根材の撤去費用。
    • 廃棄物処理費用: アスベスト(石綿)含有廃棄物は「特別管理産業廃棄物」として厳重な管理のもとで処分されるため、通常の産業廃棄物よりも処分費用が高額になります。

アスベスト(石綿)除去工事に利用できる国の補助金・助成金制度

アスベスト(石綿)対策は、国の重要な環境・健康対策の一環であるため、地方自治体を中心に様々な補助金・助成金制度が設けられています。これらの制度を活用することで、施主様の経済的な負担を大幅に軽減することが可能です。

  • 補助金制度のメリット(箇条書き):
    1. 経済的負担の軽減: 補助金制度を利用することで、除去工事にかかる費用の一部(多くは費用の1/2〜2/3、または上限額)を自治体が負担してくれます。
    2. 適切な工事の促進: 補助金の交付には、自治体の定める適切な工法と業者選定の基準を満たす必要があるため、結果として質の高い安全な工事がおこなわれることになります。
    3. 地域社会の安全貢献: 補助金は、個人宅の安全確保に留まらず、地域全体からのアスベスト(石綿)飛散リスクを低減することに貢献します。
    4. 実体験風エピソード: 以前、補助金制度の申請を代行したお客様は、当初見積もりの高さに躊躇されていましたが、補助金が適用されたことで最終的な自己負担額が半分以下になり、安心して除去工事を進めることができました。複雑な申請手続きも、私たち専門業者に任せていただければスムーズに進められます。

アスベスト(石綿)除去工事を安く抑えるためのポイントと注意点

費用を抑えたいという気持ちは理解できますが、アスベスト(石綿)除去工事において安さだけを追求することは危険です。安全性を最優先しながら、適正価格で工事をおこなうためのポイントを解説します。

  • 複数業者からの見積もり比較:
    • 一つの業者だけに頼らず、複数のアスベスト(石綿)除去実績が豊富な専門業者から見積もりを取ることで、費用相場を把握し、適正な価格でサービスを提供している業者を選定できます。ただし、極端に安い見積もりには、手抜き工事や不適切な処理が含まれているリスクがあるため注意が必要です。
  • 補助金制度の積極的な活用:
    • お住まいの自治体(例えば岡山、広島、山口など)の補助金・助成金制度の情報を確認し、申請期限や必要書類を事前に準備することで、確実に制度を利用できるように手配します。
  • 除去と同時に改修を検討:
    • アスベスト(石綿)屋根材を撤去した後は、新しい屋根材を設置する必要があります。この際、通常の屋根改修工事とまとめて依頼することで、足場費用など一部の経費を削減できる場合があります。

アスベスト(石綿)屋根材の除去工事の流れと安全対策

アスベスト(石綿)屋根材の除去工事は、一般的な解体工事とは異なり、厳格な法令と安全基準に基づいて進められます。ここでは、西日本アスベスト調査センター(NARC)がおこなう安全な工事の流れと対策についてご紹介します。

アスベスト(石綿)調査から除去完了までの具体的な手順

アスベスト(石綿)屋根材の除去工事は、計画→届出→実施という順序で、綿密に計画されます。(起承転結法)

  • 起:事前調査と計画:
    • まず、アスベスト(石綿)調査員による現地調査と、建材のサンプリング分析をおこない、アスベスト(石綿)の有無と種類、飛散性を特定します。その結果に基づき、最も安全かつ効率的な除去工法を決定し、作業計画書を作成します。
  • 承:法令に基づく届出:
    • 作業開始の14日前までに、労働基準監督署や自治体などの関係機関に対して、大気汚染防止法や石綿障害予防規則などの法令に基づいたアスベスト(石綿)除去工事の実施届出をおこないます。
  • 転:除去工事の実施と厳重な養生:
    • いよいよ作業開始です。作業エリア(屋根と建物周囲)を完全に隔離養生し、アスベスト(石綿)繊維が外部に漏れないよう徹底します。作業員は高性能な保護衣と防じんマスクを着用し、屋根材は慎重に手作業で取り外されます。取り外された屋根材は、飛散防止剤で湿潤化させた後、二重の耐水性袋に厳重に梱包されます。
  • 結:最終確認と廃棄物処理:
    • 除去作業が完了した後、作業エリアの清掃と、目視および必要に応じて専門機器による残留アスベスト(石綿)繊維の有無を確認します。その後、厳重に梱包されたアスベスト(石綿)含有廃棄物は、特別管理産業廃棄物の認可を受けた処分場へ運ばれ、適正に最終処分されます。

西日本アスベスト調査センター(NARC)がおこなう厳重な飛散防止対策

西日本アスベスト調査センター(NARC)では、作業員と周辺環境の安全を確保するため、業界最高水準の飛散防止対策を徹底しています。

  • 隔離養生の徹底:
    • 作業エリアは、天井、床、壁をビニールシートで完全に密閉隔離します。特にレベル3のアスベスト(石綿)屋根材撤去においても、作業時に粉塵が発生するリスクを最小限に抑えるための厳重な措置です。
  • 負圧管理の実施:
    • 隔離した作業空間の気圧を外部よりも低く保つ負圧除じん装置(集じん機)を設置します。これにより、万が一養生に隙間があっても、空気が外に漏れ出すのを防ぎ、アスベスト(石綿)繊維を高性能フィルターで捕集します。
  • 湿潤化の徹底:
    • アスベスト(石綿)屋根材の撤去作業中、常に水(飛散防止剤)を噴霧し、屋根材を湿らせた状態(湿潤化)に保ちます。水によってアスベスト(石綿)繊維の飛散を抑制する、最も効果的な対策の一つです。
  • 作業員の安全管理:
    • 作業員は、防護服、高性能防じんマスク(P3以上のアスベスト(石綿)対応)、保護メガネなどを着用し、作業後の専用シャワーによる除染措置を徹底することで、作業場からアスベスト(石綿)繊維を持ち出さないように管理します。

アスベスト(石綿)屋根材の撤去後の適切な処理方法と産業廃棄物

アスベスト(石綿)屋根材は、前述の通り「特別管理産業廃棄物」に分類され、通常の産業廃棄物とは異なる厳格な処理が義務付けられています。

  • 特別管理産業廃棄物:
    • アスベスト(石綿)含有建材は、その危険性から法律で特別に管理が定められています。これを違反すると、排出事業者である施主様も責任を問われることになります。
  • 処理のプロセス:
    • 密閉梱包されたアスベスト(石綿)屋根材は、特別管理産業廃棄物収集運搬業の許可を持つ専門の運搬業者によって、許可を得た最終処分場へと運ばれます。
  • 重要性:
    • 西日本アスベスト調査センター(NARC)では、調査から撤去、そして最終処分に至るまで、すべての工程でマニフェスト(産業廃棄物管理票)を厳格に運用し、アスベスト(石綿)が適正に処理されたことをお客様にご報告することで、法的コンプライアンスを確保します。

アスベスト(石綿)屋根材に関するお客様からのよくある質問

アスベスト(石綿)屋根材について、お客様から多く寄せられる質問にお答えします。

「ノンアスベスト」と記載されていれば本当に安全?

「ノンアスベスト(石綿)」とは、アスベスト(石綿)が全く含まれていない建材という意味で、原則として安全であると言えます。しかし、注意すべき点があります。

  • 製造時期の確認:
    • 「ノンアスベスト(石綿)」製品の中には、アスベスト(石綿)が規制される直前の1990年代後半に製造されたものがあり、これらは「アスベスト(石綿)ゼロ」を謳いながら、別の健康被害の可能性がある建材(例えば、アスベスト(石綿)の代替品として使われたガラス繊維など)を含んでいる場合があります。
  • 製品名とメーカー確認:
    • 信頼性を担保するため、ノンアスベスト(石綿)製品であっても、製造メーカーや製品名をしっかり確認し、公式な情報を取得することが大切です。

アスベスト(石綿)屋根材の上に重ねてリフォームしても問題ない?

アスベスト(石綿)屋根材の「カバー工法」(既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて葺くリフォーム工法)については、一概に「問題ない」とは言えません。

  • メリット:
    • アスベスト(石綿)屋根材を撤去しないため、飛散リスクを発生させずにリフォームを完了でき、撤去費用や廃棄物処理費用がかからないという経済的なメリットがあります。
  • デメリット:
    • 既存のアスベスト(石綿)屋根材はそのまま残るため、将来的な解体時には結局撤去費用が発生します。また、屋根が二重になることで建物全体の重量が増加し、耐震性に影響を及ぼす可能性もあります。
    • 実体験風エピソード: 以前、「カバー工法でリフォームしたばかりだが、やはり将来が不安なので解体したい」というご相談を受けました。結局、新しい屋根材と古いアスベスト(石綿)屋根材の両方を撤去する必要が生じ、結果的に費用が割高になってしまいました。一時的な費用の節約だけでなく、長期的な視点で判断することをおすすめします。

アスベスト(石綿)調査にかかる期間と結果が出るまでの時間

アスベスト(石綿)調査にかかる期間は、建物の規模や調査箇所によって異なりますが、一般的には以下の通りです。

  • 現地調査:
    • 戸建て住宅の場合、建材のサンプリングを含め半日〜1日程度で完了します。
  • 分析と結果報告:
    • 採取したサンプルを専門の分析機関で分析します。この分析には、通常1週間から2週間程度かかります。西日本アスベスト調査センター(NARC)では、お客様の工期に間に合うよう、迅速かつ正確な分析報告を心がけています。

まとめ

この記事では、解体工事を検討する際に避けて通れない問題であるアスベスト(石綿)屋根材について、その種類から危険性、そして安全で適正な調査・除去工事の流れまでを詳しく解説しました。

アスベスト(石綿)屋根材は、築年数の古い建物に高確率で使用されており、経年劣化により飛散リスクが高まるため、放置することは健康被害と法的責任という二重のリスクを抱え続けることになります。

最も重要なことは、目視での自己判断は避けること、そして法令を遵守し、資格を持った専門業者にアスベスト(石綿)調査と除去工事を依頼することです。国や自治体の補助金制度も賢く活用し、安心・安全な解体・リフォームを実現してください。

中四国エリア【兵庫含む】(岡山・広島・山口・島根・鳥取・川が・徳島・愛媛・高知)でのアスベスト調査・除去を検討している方は、迅速な対応で選ばれている西日本アスベスト調査センター(NARC)の記事を参考にしてくださいね!西日本アスベスト調査センター(NARC)では、中四国エリア【兵庫含む】(岡山・広島・山口・島根・鳥取・香川・徳島・愛媛・高知)でスピード対応のアスベスト調査を皆様に提供しています!!アスベストのお困りは我々にお任せください!!

【兵庫含む】(岡山・広島・山口・島根・鳥取・香川・徳島・愛媛・高知)でのアスベスト調査・除去を検討されている方はこちらから

アスベストのことでお困りではありませんか?

西日本アスベスト調査センターは岡山で30年以上にわたり、アスベスト調査除去・解体工事業を行なっています。
法令遵守はもちろん、安全管理や環境保全の徹底、的確な調査と除去で多くのお客様から信頼をいただいています。
お困りのことがあればお気軽にご相談ください。

Writer この記事を書いた人

西日本アスベスト調査センター(NARC)

1988年設立の当センターは、岡山を拠点に中四国エリアでアスベスト調査・除去を専門としています。豊富な経験と専門知識を持つチームで、安全かつ迅速なサービスを提供。このブログではアスベストに関する重要な情報や安全対策を発信していきます。

この人が書いた記事をもっと見る

他のお役立ち情報を見る

CONTACT

中四国エリア(兵庫含む)なら即日迅速対応!

アスベスト(石綿)の調査・除去なら
西日本アスベスト調査センターに
お任せください

©2023 西日本アスベスト調査センター

アスベスト(石綿)の調査・除去なら
西日本アスベスト調査センターに
お任せください

中四国エリアなら 即日迅速対応!
365⽇24時間お電話対応!