アスベスト調査の内容や金額について知りたい方へ。
こんにちは。西日本全域でアスベスト調査・除去を手がけている西日本アスベスト調査センター(NARC)のブログ担当です。
「アスベスト調査の内容や金額がよく分からない」「解体や設備撤去をする際、いつ調査が必要なの?」そんな疑問をお持ちではありませんか。
この記事では、アスベスト調査の内容と金額を詳しく解説し、NARCのプランの選び方、さらに調査費用を抑えるコツまで紹介します。これから解体工事や工場設備の更新を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
アスベスト調査が必要となる主なケースとタイミング
建物や設備を解体・撤去する前には、アスベスト調査が法律で義務化されています。主なケースを押さえておきましょう。
1. 建物の解体工事やリフォームの前
2022年4月の法改正により、延べ床面積に関係なくすべての建物で、解体工事や一定規模以上のリフォーム前にアスベスト調査が義務化されました。違反すると行政指導や工事中断、罰則のリスクがあります。特に、昭和50年代以前に建築された住宅・工場は特に注意が必要です。
2. 設備の撤去や更新時
ボイラー・空調ダクト・大型機械などの設備を撤去・更新する際も、保温材や断熱材にアスベストが含まれている可能性があります。調査を行わずに撤去すると、繊維飛散による健康被害や近隣トラブルにつながる恐れがあります。
3. 建物を売却・譲渡する前
不動産売買や相続物件を引き渡す際、アスベスト含有の有無を記した報告書を求められるケースがあります。事前調査を行っておくことで、取引後のトラブル防止につながります。
アスベスト調査の作業内容|事前調査から試料採取・分析・報告まで
アスベスト調査の作業内容は、「事前調査」「試料採取と分析」「結果報告と対応提案」の3ステップで行われます。いずれも建築物石綿含有建材調査者などの有資格者が担当します。
1. 事前調査(目視・図面確認)
- 設計図面や過去の施工資料の確認
建築年や使用建材の種類を把握し、アスベスト含有の可能性がある箇所を洗い出します。 - 現地での目視調査
外壁スレート、吹付け材、天井裏、パッキン類、ボイラーや配管の保温材などを細かく目視チェック。老朽化で損傷がある場合、飛散リスクを考慮して採取方法を調整します。
2. 試料採取と分析
- 検体の採取
疑わしい部位から1cm角ほどの少量を専用工具で切り出します。
作業時は養生を施し、防じんマスク・保護服を着用して飛散を防ぎます。 - 専門機関での分析
採取した検体を専門機関へ送り、電子顕微鏡(偏光顕微鏡・位相差顕微鏡など)でアスベスト含有率を判定。一般的には1検体あたり3万円〜5万円程度が調査費用の目安です。
3. 結果報告と次のステップ
- 分析結果報告書の作成
含有の有無、含有率、対象箇所の写真などをまとめた報告書を発行します。 - 今後の対応提案
アスベストが検出された場合は、除去工事や封じ込め処理、または管理方法(定期点検など)について今後の具体的対応を提案します。
アスベスト調査の費用相場と料金の目安
調査費用は建物の規模・検体数・調査方法によって異なります。一般的な目安は以下の通りです。
- 1検体あたり:3万円〜5万円程度(電子顕微鏡による分析)
- 現地採取を伴う場合:基本料金約5万円〜(交通費・出張費など別途)
- 事前調査報告書一式:8万円〜(書面調査・現地調査・検体採取・分析を含む)
NARC(西日本アスベスト調査センター)の3つの調査プラン詳細
西日本アスベスト調査センター(NARC)では、建物解体や設備撤去の前に必要なアスベスト調査を3つのコースから選べます。調査目的や規模、予算のニーズに応じて最適なプランを選べるのが特徴です。

分析コース(セルフ採取プラン・郵送検体による調査)
内容
依頼者自身でアスベストの疑いがある建材の検体を採取し、それをNARCに郵送して分析を依頼するコースです。「どこにアスベストが含まれているかだけを確認したい」「コストをできるだけ抑えたい」という方に向いています。
金額・納期の目安
- 定性分析 標準プラン:1検体あたり税別 18,000円~(電子版PDF報告書)。
- 納期は検体の受入後、通常3営業日で速報報告。
- スピードプランを利用すると、納期を 通常3営業日 → 1営業日 に短縮可能。
料金は税別 33,000円〜(電子版)。
メリット
- コストを抑えた調査が可能。
- 特定の部位のみを対象とする小規模調査に最適。
注意点
- 検体採取を依頼者自身で行うため、採取方法や場所を誤ると正しい結果が得られない可能性がある。
採取・分析コース(現地検体採取を含むコース)
内容
NARCの技術スタッフが現地に出向いて、検体採取から分析までを行うコースです。どの建材・どの部位を採取するか判断が難しい場合や、建物全体・設備撤去を含めた現場での調査をしっかり行いたい方向けです。
金額・納期の目安
- 基本料金は税別 約50,000円~。
- 実際の価格は建物の規模、検体採取部位数、交通費・出張費などを含めた見積もりで確定します。
メリット
- プロの目視や現地判断を伴うため、見落としが少なく、信頼性の高い調査結果を得やすい。
- 建築図面が不完全な場合や、複雑な設備がある現場でも適切な検体採取が可能。
注意点
- 天候や現地の状態によって訪問日程が調整されることがある。
事前調査コース(書面・現地調査・検体採取・分析をまとめて代行するコース)
内容
法律で求められる事前調査報告書の作成全工程をNARCが代行するコースです。 書面調査、現地目視調査、検体の採取、分析、報告書のまとめまでを一括で実施します。解体工事や改修・改築の前準備として、最も手厚い対応が必要な場合に適しています。
金額・納期の目安
- 基本価格は税別 約80,000円~。規模や建物の状況によって変動します。
- 見積もりは、建築図面・資料確認 → 採取部位・検体数を基に算出されます。
メリット
- 手間をかけずに、建物改修や解体に必要な「法令対応」「提出用報告書」まで全て丸ごと任せられる。
- 書面調査や現地調査・写真撮影などが含まれるため、報告書内容が豊富で詳細。
注意点
- 建物の規模・部材の種類・検体採取箇所などによって所要時間・費用が大きく変動する。
どのコースを選べばいいか:目安
状況 | 適したコース |
小規模な部位だけを確認したい、予算を抑えたい | 分析コース |
建物全体または設備撤去・入れ替えが関係する現場 | 採取・分析コース |
解体工事や改修工事で法令対応や提出書類が一式必要なケース | 事前調査コース |
アスベスト調査費用を抑えるポイント
アスベスト調査は建物の規模や検体数によって費用が大きく変動します。費用を抑えるには以下の方法が有効です。
- 補助金や助成制度を活用
一部自治体では最大30万〜50万円程度の補助金が支給される場合があります。着工前に早めに市役所や専門業者へ確認しましょう。
- 解体業者と調査業者を一括依頼
解体工事とアスベスト調査を同じ業者にまとめて依頼することで、諸費用の重複を防ぎコスト削減につながります。
よくある質問(FAQ)
A1:現地調査で検体数が増えた場合や、特殊な設備撤去が必要な場合に追加費用がかかることがあります。
A2:自治体によっては30万〜50万円程度の補助金が交付される場合があります。着工前の申請が必須で、書類不備があると不支給になる可能性があります。
A3:必要です。ボイラー・空調ダクト・配管保温材などはアスベストを含む可能性が高いため、撤去前に調査を行うことで飛散や健康被害を防げます。
A4:はい。老朽化した建材は自然に繊維が飛散するリスクがあるため、使用していない建物でも調査をおすすめします。
まとめ|アスベスト調査・除去はNARCへ安心してご依頼ください
この記事では、アスベスト調査の内容や金額・NARCの3つのプランについて解説しました。アスベスト調査は解体工事や設備撤去の前に必ず実施すべき安全対策です。1検体あたり3万円〜5万円程度が一般的な費用相場。法令遵守と健康被害防止のためにも早めの対応が欠かせません。
西日本アスベスト調査センター(NARC)では、中四国全域(兵庫含む)で調査から除去までワンストップ対応。個人様・法人様どちらの案件も豊富な実績で安心してお任せいただけます。解体工事や設備撤去を控えている方は、まずはお気軽にご相談ください。
厚生労働省「アスベスト(石綿)情報」のページはこちら