こんにちは!岡山・倉敷・福山・鳥取・広島の解体工事業者ACTIVE(アクティブ)のブログ担当です。
「アスベスト事前調査費用って結局いくらかかるの?」
「法律で義務化されたって聞いたけど、何から始めればいいの?」
解体工事やリフォームを検討中の皆さんは、このような疑問や不安を抱えていらっしゃるのではないでしょうか。
アスベストは私たちの生活に深く関わっている問題ですが、その費用や手続きについて詳しく知る機会は少ないものです。
この記事では、アスベスト事前調査の費用相場や内訳、調査を怠った場合のリスク、そして費用を安く抑えるコツまで、皆さんが知りたい情報を徹底的に解説します。
この記事を読めば、アスベスト調査の全体像が掴めるだけでなく、安心して解体工事やリフォームを進めるための具体的なステップが分かります。
これからご自宅の解体やリフォームを考えている方、古い建物の所有者の方、そしてアスベストに関する疑問や不安を解消したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
アスベスト事前調査費用はいくら?相場から義務まで徹底解説
アスベスト事前調査はなぜ必要なのか?
アスベスト、通称「石綿」は、かつて建物の断熱材や耐火材として広く使われていました。
しかし、アスベストの繊維は非常に細かく、空気中に飛散すると吸い込むことで肺がんや中皮腫といった深刻な健康被害を引き起こすことが明らかになりました。
このため、アスベストは2006年に製造・使用が全面的に禁止されました。
しかし、それ以前に建てられた多くの建物にはまだアスベストが残存しています。
これらの建物を解体したり改修したりする際には、アスベストが飛散するリスクが非常に高まります。
労働者の健康を守り、近隣住民への被害を防ぐために、2022年4月からは、すべての解体・改修工事において、工事の前にアスベスト事前調査を行うことが法律で義務付けられました。
この調査を適切に行うことで、アスベストの有無を正確に把握し、安全な解体計画を立てることが可能になります。
私自身も以前、お客様から「本当にアスベスト調査は必要?」と聞かれたことがあります。
その際に、アスベストが飛散した場合のリスクや、法律で定められた調査義務について詳しくお話ししました。
すると、お客様は「そんなに重要なことだとは知らなかった」と納得され、すぐに調査を依頼してくださいました。
このように、アスベスト調査は単なる手続きではなく、命と健康を守るための重要なステップなのです。
アスベスト調査の対象となる建物・工事
アスベスト事前調査は、特定の種類の建物や工事だけが対象となるわけではありません。
原則として、アスベストの使用が禁止される前に建てられたすべての建築物や工作物の解体・改修工事が対象となります。
具体的には、以下の工事を行う前にアスベスト調査が義務付けられています。
建築物の解体工事
家屋やビルを丸ごと解体する場合
建築物の改修工事
リフォームやリノベーションで壁、天井、床などを壊したり削ったりする場合
特定の工作物の解体・改修
ボイラーや配管など、アスベスト含有建材が使用されている可能性のある工作物
2006年9月1日以降に着工した建物については、アスベスト建材が使用されていないことが明らかなため、原則として調査義務の対象外となります。
しかし、それ以前に建てられた建物は、ご自宅であってもオフィスビルであっても、必ずアスベスト事前調査が必要です。
私たちが手がける住宅の解体工事でも、必ずこの調査からスタートします。
お客様の大切な家を安全に解体するために、欠かせないプロセスです。
調査を怠った場合の罰則とリスク
「費用がかかるなら、こっそり調査をせずに工事を進めてしまおうか…」と考える方もいるかもしれません。
しかし、アスベスト事前調査を怠った場合、その代償は費用よりもはるかに大きなものになります。
法律(大気汚染防止法、石綿障害予防規則など)に違反した場合、以下のような厳しい罰則やリスクが科されます。
罰金・懲役
調査義務違反や虚偽報告を行った場合、罰金や懲役が科される可能性があります。事業者の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金といった罰則が規定されています。これは、個人の健康を危険にさらす重大な犯罪と見なされるためです。
工事の中止命令
労働基準監督署や地方自治体から工事の中止命令が出されることがあります。工事が中断すれば、工期の遅延や追加の費用が発生し、大きな経済的損失につながります。
損害賠償請求
アスベスト飛散によって、工事関係者や近隣住民が健康被害を受けた場合、損害賠償を請求される可能性があります。高額な賠償金が発生するだけでなく、社会的信用も大きく失墜します。
私たちが過去に聞いた話ですが、ある建設会社がアスベスト事前調査をせずに解体工事を進めたところ、近隣住民から「白い粉が舞っている」という通報があり、行政指導を受けたという事例がありました。
結局、工事は一時中断となり、高額な追加費用と信用失墜という大きな痛手を負うことになりました。
目先の費用をケチった結果、より大きな損失を招くことになってしまったのです。
アスベスト事前調査費用の内訳と相場
アスベスト事前調査費用の相場
アスベスト事前調査費用は、調査の規模や内容によって大きく異なります。
費用は建物の種類や面積、調査方法によって変動するため、一概には言えませんが、一般的な相場は以下のようになります。
調査方法 | 費用の目安 |
書面調査 | 無料〜約数万円 |
目視調査 | 約5万円〜15万円 |
分析調査 | 1検体あたり約5万円〜10万円 |
書面・目視・分析調査のトータル | 約10万円〜30万円 |
書面調査は、建物の設計図書や竣工図を確認し、アスベスト使用の有無を判断するものです。
目視調査は、専門家が実際に建物を訪れて、目視でアスベスト建材の有無を確認します。
分析調査は、疑わしい建材を採取し、専門の分析機関で分析するものです。
アスベスト事前調査では、これらの調査を組み合わせて行うことが一般的です。
先日、築50年の木造住宅の解体をご依頼いただいたお客様は、アスベスト調査費用として15万円のご予算を組まれていました。
実際に調査したところ、屋根の一部にアスベストが含まれていることが判明し、この費用で適切な処理計画を立てることができました。
お客様は「事前に費用が分かって安心した」とおっしゃっていました。
費用を左右する3つの要因
アスベスト事前調査費用は、主に以下の3つの要因によって変動します。
- 建物の種類と規模
- 延べ床面積: 面積が広いほど、調査に時間がかかり、費用も高くなります。
- 建物の構造: 木造住宅、鉄骨造、RC造など、構造によってアスベストの使用箇所が異なるため、調査の難易度や費用が変わります。特に鉄骨造やRC造は、断熱材としてアスベストが使われている可能性が高く、調査範囲も広くなります。
- 築年数: 築年数が古いほど、アスベストが使用されている可能性が高く、より詳細な調査が必要になるため、費用が高くなる傾向にあります。
- 調査の範囲と方法
- 書面調査のみか、目視調査も行うか: 書面調査だけでは不十分な場合が多く、目視調査が必要になります。
- 分析調査を行うか: 目視で判断が難しい建材がある場合、分析調査が必要です。分析する検体数が増えるほど、費用も増加します。
- 建物の立地: 僻地やアクセスが困難な場所にある場合、交通費や出張費が追加で発生することがあります。
- 依頼する業者
- 専門性: アスベスト調査の専門知識や実績が豊富な業者ほど、適切な調査を行いますが、費用は高くなることがあります。
- 料金体系: 業者によって料金設定が異なります。見積もりの内容をしっかり比較することが重要です。
あるお客様は、複数の業者から見積もりを取った際に、費用が大きく異なることに驚かれていました。
詳しく内容を確認すると、安い業者は書面調査のみで、高い業者は目視調査と分析費用まで含まれていたのです。
このことから、見積もりを比較する際は、単に金額だけでなく、何にいくらかかるのか、その内訳をしっかり確認することが非常に重要だと実感しました。
アスベスト調査費用の内訳
アスベスト事前調査費用は、いくつかの項目から成り立っています。
見積書に記載される主な項目は以下の通りです。
- 基本調査費用:
- 建物の設計図書や現場での目視調査にかかる費用です。
- 建物の規模や調査範囲によって金額が変動します。
- 分析費用:
- アスベスト含有の疑いがある建材を採取し、分析機関で分析する費用です。
- 1検体あたりの費用が定められており、採取する検体数に応じて総額が決まります。
- サンプリング費用:
- 分析用の建材を採取する費用です。
- 危険な場所や高所でのサンプリングには、追加費用が発生することがあります。
- 報告書作成費用:
- 調査結果をまとめた報告書の作成費用です。
- 法律で定められた書式で作成されることが多く、行政への提出にも利用されます。
- 諸経費:
- 交通費、出張費、その他事務手数料など、調査にかかる付随的な費用です。
- 遠方からの依頼の場合、諸経費が高くなることがあります。
これらの項目がすべて含まれているかどうか、見積もりを依頼する際に確認することが大切です。
費用が安すぎる場合は、必要な項目が抜けている可能性があるので注意が必要です。
費用を安く抑えるコツ
アスベスト事前調査費用をできるだけ抑えたいと考えるのは当然です。
以下のコツを参考にしてください。
- 複数の業者から相見積もりを取る
- 複数の業者から見積もりを取ることで、料金相場やサービス内容を比較できます。
- A社では20万円の見積もりだったが、B社では15万円だった、というケースは珍しくありません。
- 相見積もりを取ることで、より適正な価格で信頼できる業者を見つけることができます。
- 助成金・補助金制度を活用する
- 国や地方自治体では、アスベスト調査や除去費用に対する助成金や補助金制度を設けている場合があります。
- 例えば、岡山県や広島県などでも、アスベスト調査費用の一部を補助する制度が実施されていることがあります。
- 事前に自治体の窓口やウェブサイトで確認することで、費用を大幅に抑えることが可能です。
調査を依頼する業者の選び方
アスベスト事前調査を依頼する業者は、慎重に選ぶ必要があります。
- 資格と実績を確認する
- アスベスト調査には専門的な知識が必要です。アスベスト診断士や特定化学物質等作業主任者などの資格を持つ専門家が在籍しているか確認しましょう。
- これまでの実績や経験が豊富であれば、適切な調査と安全な対策を講じてくれる可能性が高いです。
- 見積もりが明確でわかりやすいか
- 見積もりの内訳が曖昧な業者は避けるべきです。
- 調査項目ごとの料金や、追加費用の有無など、すべてが明確に記載されている業者を選びましょう。
- 丁寧な対応と説明があるか
- 電話やメールでの問い合わせに対し、丁寧に分かりやすく説明してくれる業者は信頼できます。
- 疑問や不安に対して真摯に対応してくれるかどうかは、その業者の姿勢を判断する重要なポイントです。
まとめ
アスベスト事前調査費用は、建物の種類や規模、そして依頼する業者によって大きく異なります。
しかし、この調査は法律で義務付けられており、健康と安全を守るために欠かせない重要なプロセスです。
この記事では、アスベスト事前調査の費用相場や内訳、費用を安く抑えるコツ、そして信頼できる業者の選び方について詳しく解説しました。
事前調査を怠ると、高額な罰金や損害賠償といった大きなリスクを負うことになります。
これから解体工事やリフォームを検討されている方は、まずはお気軽に専門業者にご相談ください。
適切な調査を行い、安全な工事計画を立てることで、安心して新しい生活をスタートさせることができます。
岡山・倉敷・福山・鳥取・広島で解体工事・建替・相続を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね!
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