こんにちは!中四国でアスベスト(石綿)調査・除去工事をおこなっています西日本アスベスト調査センター(NARC)のブログ担当です。
古い建物の解体やリフォームを考えたとき、「アスベストを吸ってしまったかもしれない」と不安に感じた経験はありませんか?
アスベスト(石綿)は一度吸入すると深刻な健康被害をもたらすおそれがあります。
この記事では、アスベスト(石綿)の基礎知識から、吸入による影響、注意が必要な場面、吸入時の対処法、予防策、救済制度まで、わかりやすく解説していきます。
この記事を読むことで、アスベスト吸入に関する正しい知識と行動が身につきます。
解体やリフォームを検討している方・過去に工事に関わった経験がある方・DIY中に不安を感じた方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
アスベスト(石綿)とは何か?
建材として使われた理由と使用例
アスベスト(石綿)は、天然に産出する鉱物繊維で、耐火性・断熱性・絶縁性に優れていたため、1970年代から1980年代にかけて多くの建築資材に使用されていました。
例として、屋根材(スレート)、外壁材、吹付材、パイプの保温材、床材などが挙げられます。
アスベストの禁止と現在のリスク
2006年には全面禁止となりましたが、古い建物には今も残っている可能性があります。
見た目では判断が難しく、知らずに触れたり壊したりすることで粉じんが飛散し、吸入するリスクが生じます。
アスベストを吸入するとどうなる?健康被害のリスク
中皮腫(ちゅうひしゅ)
胸膜や腹膜などに発症するがんで、原因のほとんどがアスベストの吸入です。潜伏期間は20~50年と長く、発症時には進行していることが多いため治療が難しくなります。
石綿肺(アスベスト肺)
アスベストの繊維が肺に沈着し、組織が硬化(線維化)していく慢性疾患です。咳や息切れが主な症状で、進行すると呼吸不全に至るケースもあります。
肺がん
タバコとアスベストの両方に曝露していると、肺がんのリスクが約50倍になると報告されています。解体作業などでの長期曝露が主な原因とされています。
こんな場面は要注意!吸入リスクが高まるケースとは
解体やリフォーム工事の現場
アスベストが含まれている建材を壊すと、大量の粉じんが飛散します。
適切な処理を行わずに作業をすると、作業者だけでなく周囲の住民にも危険が及びます。
DIYや倉庫整理など家庭内作業
古い物件でのセルフリフォームや掃除中に、知らずにアスベストを含む建材を取り扱ってしまうことがあります。マスクだけでは防げないことがあるため、特に注意が必要です。
空き家の清掃・片付け作業
放置された建物では建材が劣化し、アスベストがむき出しになっているケースもあります。清掃時に粉じんが舞い上がり、吸い込んでしまう恐れがあります。
アスベストを吸入してしまったかも?対処法と相談先
すぐに作業を中止して現場から離れる
吸入したかもしれないと思ったら、まず作業を中止し、粉じんが少ない場所に避難します。無理に掃除などを続けるのは非常に危険です。
医療機関での相談と健康診断
不安があれば、呼吸器内科のある病院で検査を受けましょう。X線検査やCTスキャンにより、肺に異常がないか確認できます。
専門業者にアスベスト調査を依頼
現場にアスベストが存在するかどうかは、専門の調査が必要です。西日本アスベスト調査センター(NARC)では迅速な対応が可能です。
アスベストの吸入を防ぐためにできること
事前のアスベスト調査を徹底する
建物の解体・改修工事を始める前には、アスベストの有無を確認するための「事前調査」が義務付けられています。調査結果に基づき、適切な処理が行えます。
個人での対応を避け、専門業者に任せる
飛散防止や除去作業には、法令に基づく処理手順と装備が必要です。専門知識がなければ、かえってリスクを増やすことになります。
粉じん飛散防止策(湿潤化など)を実施
除去作業では、作業箇所を水で湿らせて飛散を防ぐ「湿潤化」や、密閉養生などが不可欠です。これらはすべて法令で義務付けられています。
補償や給付制度はある?吸入被害と救済制度について
・石綿健康被害救済制度の概要
環境再生保全機構が運営しており、職業に関係なくアスベストによる健康被害を受けたすべての人が対象です。医療費・療養手当・遺族給付金などが支給されます。
・労災保険との違い
業務中にアスベストに曝露した場合は、労災保険の対象となります。一方、地域住民などは救済制度を利用する形になります。
・自治体による支援制度も存在
一部の市町村では、健康診断の助成や除去費用の補助制度が設けられており、相談窓口も充実しています。
まとめ
アスベスト(石綿)は、見えない危険をもたらす非常に厄介な存在です。吸入による健康被害は、発症までに時間がかかるため、今の行動が将来を左右します。
リフォームや解体の際には必ず事前にアスベスト調査を実施し、必要に応じて専門業者へ依頼することが重要です。
アスベストに不安を感じたら、一人で悩まずにすぐに専門家へ相談しましょう。
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