こんにちは!中四国でアスベスト(石綿)調査・除去工事をおこなっています西日本アスベスト調査センター(NARC)のブログ担当です。
波型スレートにアスベストが含まれているのでは?と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
屋根や外壁に使われているこの建材、見た目では判断が難しく、放置すると健康被害や法的トラブルに発展するリスクもあります。
本記事では「波型スレート アスベスト(石綿)」に関する基本情報、見分け方、撤去の流れや費用について分かりやすく解説します。
アスベストリスクを見落とさず、安全な対応を取るための参考になれば幸いです。
波型スレートの調査や撤去を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
波型スレートとは?どんな建材?
波型スレートは、セメントを主成分とした屋根材や壁材で、波状に加工された形状が特徴です。
軽量で強度があり、昭和40〜60年代にかけて多くの住宅や工場に使用されてきました。
波型スレートの使用用途と広がり
主に倉庫やプレハブ住宅の屋根として普及しました。
施工しやすく耐久性が高いため、コストパフォーマンスにも優れていた建材です。
その一方で、アスベストを混入することで強度を高めていたという背景があります。
波型スレートに含まれるアスベスト(石綿)とは?
アスベスト(石綿)は細かい繊維状の鉱物で、断熱性や耐火性に優れており、建材として広く使われてきました。
波型スレートにも、主に補強目的でアスベストが使用されています。
アスベストが波型スレートに使用された理由
アスベストは割れやすいセメントの欠点を補う素材として最適とされていました。
そのため、昭和50年代までの波型スレートには高確率でアスベストが含まれています。
含有率は10〜15%程度とされ、特に古い建物は注意が必要です。
波型スレートがアスベスト含有か見分ける方法
見た目ではアスベストの有無は判断できませんが、以下の方法で推測や確認が可能です。
製造年・メーカーの刻印確認
波型スレートの裏面に記載された製造年やメーカー名を確認します。
1980年以前の製品はアスベストを含んでいる可能性が非常に高いです。
旭化成やニチアスなど、アスベスト使用実績のあるメーカーもチェック対象です。
専門機関によるアスベスト調査
建材の一部をサンプル採取し、偏光顕微鏡などで成分を分析する調査を依頼します。
1検体あたりの費用は2万円前後が目安です。
確実に安全を確認するためには、調査を専門業者に依頼することが重要です。
アスベストを含む波型スレートのリスクとは?
アスベストを含む建材を放置すると、劣化によってアスベスト繊維が空気中に飛散するリスクがあります。
吸い込むことで深刻な健康被害が発生する可能性もあるため、注意が必要です。
健康被害の例と潜伏期間
石綿肺、中皮腫、肺がんなどの疾患を引き起こす可能性があります。
これらはアスベストを吸引してから10〜40年後に発症するケースが多く、早期対策が重要です。
特に屋根が破損している場合は早急な対応が必要となります。
放置による法的トラブル
無許可での撤去や不適切な処分は、廃棄物処理法などに違反する可能性があります。
近隣住民への飛散リスクもあり、損害賠償請求などのトラブルに発展する事例も少なくありません。
波型スレートのアスベスト調査・撤去の流れ
アスベスト撤去には厳密な工程と安全対策が必要です。
作業は資格を持った専門業者でなければ行えません。
調査から処理までの基本ステップ
- 現地調査と建材サンプル採取
- アスベスト成分の分析と報告書の作成
- 作業計画の届け出と飛散防止対策の準備
- 養生・湿潤化・密閉梱包による安全な撤去
- 特別管理産業廃棄物としての適正処分
これらの手順を法令に従って行うことで、健康・環境リスクの回避が可能になります。
撤去・解体にかかる費用と相場
アスベストを含む波型スレートの撤去費用は、非アスベスト製品と比べて高くなる傾向があります。
費用の目安と内訳
アスベスト含有スレートの撤去費用は、1㎡あたり4,000円〜6,000円が相場です。
30㎡の屋根の場合、およそ12万〜18万円ほどとなります。
調査費・養生費・廃棄物処理費を含めると、20万円を超える場合もあります。
補助金の活用も視野に
自治体によっては、アスベスト除去費用に対して補助金制度を設けている場合があります。
岡山・広島・香川など中四国エリアでも制度が充実しているため、事前確認をおすすめします。
アスベスト撤去は専門業者に依頼を
アスベスト撤去は高い専門性と法令遵守が求められます。
自力や非専門業者による作業は絶対に避けましょう。
業者選びのポイント
石綿作業主任者の資格を持っているか
アスベスト撤去の実績が豊富か
見積内容が明確で費用の根拠が説明されているか
信頼できる業者に依頼することで、安心・安全に作業を進められます。
まとめ
波型スレートには、過去にアスベストが多く使用されていました。
築年数が古い建物では、アスベストの含有可能性が高いため、専門業者による調査・撤去が欠かせません。
健康被害や法的リスクを避けるためにも、早めの確認と適切な対応を心がけましょう。
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