こんにちは!中四国でアスベスト(石綿)調査・除去工事をおこなっています西日本アスベスト調査センター(NARC)のブログ担当です。
建物の解体やリフォームを検討されている皆様は、「アスベスト」という言葉を聞くと、大きな不安を感じられるかもしれません。
特に、ご自身の建物にアスベスト(石綿)の種類が特定されていない場合、その危険性や適切な対策について、何をどう進めたら良いのか悩まれているのではないでしょうか。
この記事は、まさにそのアスベスト(石綿)の種類に関する皆様の疑問を解消するために作成しました。
この記事では、アスベスト(石綿)の種類ごとの特性、危険性、法規制、そして中四国エリアの建物に見られる特徴まで、網羅的に解説していきます。
この記事を読むと、以下のことが分かります。
法定で規制されているアスベスト(石綿)の種類(6種類)とその具体的な特性。
最も危険性が高いアスベスト(石綿)の種類と、その健康被害リスクの違い。
建材の「飛散性レベル」とアスベスト(石綿)の種類との関係。
アスベスト(石綿)の種類特定に不可欠な調査の具体的な手順と費用目安。
中四国エリアの建物に多いアスベスト(石綿)の種類と、地域特有の注意点。
この記事は、解体工事や改修工事を控えている建物の所有者の方や、建物に潜むアスベスト(石綿)の種類とリスクを正確に知りたいと考えている方はぜひ最後まで読んでみてください!
アスベスト(石綿)とは?基本的な定義と「種類」を知る重要性
アスベスト(石綿)とは、天然に存在する繊維状の鉱物であり、その優れた耐熱性、耐久性、電気絶縁性から、かつては「奇跡の鉱物」と呼ばれ、建材や摩擦材など3,000種類以上の製品に広く使用されてきました。しかし、その微細な繊維が空気中に飛散し、これを吸入することで、肺がんや悪性中皮腫といった重篤な健康被害を引き起こすことが判明し、現在では原則として製造および使用が全面的に禁止されています。
アスベスト(石綿)の種類を知ることは、単なる知識としてではなく、健康被害のリスクを正しく評価し、適切な除去・封じ込め計画を立てるための最初の一歩として極めて重要です。なぜなら、アスベスト(石綿)の種類によって、繊維の形状、毒性(発がん性)、そして使用された建材の飛散性が大きく異なるからです。この違いを理解せずに工事を進めてしまうと、作業員だけでなく近隣住民にも健康被害をもたらすリスクがあります。
アスベスト(石綿)の「種類」が健康リスクに直結する理由
アスベスト(石綿)の種類は、大きく分けて蛇紋石族と角閃石族の2つのグループに分類されます。特に角閃石族に属するクロシドライト(青石綿)やアモサイト(茶石綿)は、繊維が細く、体内に残りやすい「針状」であるため、最も発がん性が高いとされています。一方、蛇紋石族のクリソタイル(白石綿)は「曲がりくねった」形状で、比較的体外に排出されやすいとされますが、WHOの報告でも発がん性が指摘されており、危険であることに変わりはありません。発がん性の強さは一般的に、クロシドライト > アモサイト > クリソタイル の順であると言われています。
このため、建物の事前調査でどのアスベスト(石綿)の種類が検出されたかによって、作業時の防護レベルや隔離措置の厳重さが変わるのです。
「アスベスト(石綿)」が規制されるまでの歴史と背景
アスベスト(石綿)の健康被害に関する認識は、世界の流れに遅れながらも日本でも進みました。日本での規制の歴史は、1975年に石綿含有率が5%を超える吹付け作業が原則禁止されたことから始まりました。その後、特に毒性の高いアモサイト(茶石綿)とクロシドライト(青石綿)が1995年に製造等禁止の対象となり、そして2006年には、アスベスト(石綿)の種類に関わらず、含有率が0.1重量%を超える全ての製品の製造、輸入、譲渡、提供、使用が全面的に禁止されました。
この規制の変遷を知ることで、解体・改修を予定している建物がいつ建てられたか、そして規制前の危険なアスベスト(石綿)の種類が使用されている可能性がどの程度あるかを予測する手がかりになります。例えば、1970年代以前の建物には、飛散性が高く危険な吹付けアスベスト(レベル1建材)が使用されている可能性が高くなります。
法定の6種類を徹底解説!アスベスト(石綿)の「種類」別特性
日本で法令の規制対象となっている主要なアスベスト(石綿)の種類は以下の6種類です。それぞれのアスベスト(石綿)の種類が持つ特性を知ることで、建材としての利用用途や潜むリスクの深さを理解することができます。
| アスベスト(石綿)の種類 | 鉱物族 | 特徴的な色 | 主な用途・建材 | 発がん性レベル(目安) |
| クリソタイル(白石綿) | 蛇紋石族 | 白 | 成形板、スレート、ビニル床タイル、耐火被覆材 | 比較的低い(最も使用量が多い) |
| クロシドライト(青石綿) | 角閃石族 | 青~黒 | 断熱材、保温材、耐酸性が必要な工業製品 | 最も高い |
| アモサイト(茶石綿) | 角閃石族 | 茶~灰 | 保温材、耐火被覆材、断熱材 | 非常に高い |
| アンソフィライト | 角閃石族 | 灰~緑 | 比較的稀少で、断熱材等に混入 | 有り |
| トレモライト | 角閃石族 | 白~緑 | 比較的稀少で、タルク等に混入 | 有り |
| アクチノライト | 角閃石族 | 緑~黒 | 比較的稀少で、タルク等に混入 | 有り |
最も多く使われた「種類」:クリソタイル(白石綿)の特性</h3>
クリソタイルは、6種類のアスベスト(石綿)の種類の中で、世界的に最も使用量が多く、日本でもアスベスト(石綿)含有建材の約9割を占めていたと言われています。繊維が柔軟で曲がりやすく、耐熱性にも優れていたため、スレート材、ビニル床タイル、セメント製品、そして一部の保温材など、幅広い用途に使用されました。
クリソタイルの繊維は、蛇紋石族特有の曲がりくねった形状をしており、他のアスベスト(石綿)の種類に比べて比較的体外に排出されやすいという特徴があります。しかしながら、発がん性はWHOなど多くの機関によって認められており、吸入曝露は重大な健康被害を引き起こすため、決して安全なアスベスト(石綿)の種類ではありません。使用されている建材の多くは、セメントなどで固められた非飛散性であるため、破損させなければ繊維が飛散するリスクは低いものの、解体時には適切な処理が必要です。クリソタイルが使用された成形板は、1990年代まで一般住宅の屋根材や外壁材として広く普及していたため、古い建物の調査では必ず確認が必要なアスベスト(石綿)の種類です。
最も危険性が高い「種類」:クロシドライト(青石綿)の特性
クロシドライトは、法定のアスベスト(石綿)の種類の中で最も毒性が強いとされる角閃石族の鉱物です。耐酸性、耐熱性、強度に極めて優れていたため、主に化学工場や船舶などの特殊な環境下での断熱材や保温材、ガスケット材などに使用されました。
クロシドライトの繊維は非常に細く、針のようにまっすぐな形状(角閃石族の特徴)をしているため、一度吸入すると肺胞の奥深くまで到達しやすく、体内に長く滞留することで重篤な健康被害を引き起こすことが分かっています。このアスベスト(石綿)の種類は、クリソタイルと比較して中皮腫の発生確率が群を抜いて高く、発がん性が最も強いとされています。そのため、日本では1995年にアモサイトと共に、他のアスベスト(石綿)の種類に先駆けて製造等が禁止されました。解体工事の事前調査でクロシドライトが検出された場合、レベル1またはレベル2の飛散性建材であることが多く、最も厳重な隔離・除去措置が求められます。
茶色で識別される「種類」:アモサイト(茶石綿)の特性
アモサイトも、クロシドライトと同じく角閃石族に属するアスベスト(石綿)の種類です。色は茶色や灰色で、熱伝導率が低く、耐酸性にも優れていたため、主にボイラー室の保温材、耐火被覆材、断熱材などに利用されてきました。
アモサイトは、クロシドライトに次いで発がん性が高いアスベスト(石綿)の種類として認識されており、肺がんや中皮腫の発症リスクが非常に高いです。このアスベスト(石綿)の種類も繊維が針状であるため、肺の奥に沈着しやすく、健康への悪影響が懸念されます。建材としては、吹付け材や石綿含有保温材など、飛散性の高いレベル1またはレベル2の建材に使用されることが多く、特に老朽化している場合は繊維の飛散リスクが高まります。アモサイトが含まれた保温材や耐火被覆材は、天井裏や配管周りなど目に見えにくい場所に潜んでいることが多いため、解体工事前の徹底した事前調査が不可欠なアスベスト(石綿)の種類です。
その他の重要なアスベスト(石綿)の「種類」(アンソフィライト・トレモライト・アクチノライト)
残り3種類のアスベスト(石綿)の種類は、クリソタイル、クロシドライト、アモサイトに比べて使用された事例は稀ですが、法的に規制対象であり、これらもまた健康被害を引き起こすリスクがあります。
アンソフィライト、トレモライト、アクチノライトの3種類は、主にクリソタイルなどの主成分に不純物として混入していたり、特定用途の建材にごく少量含まれたりするケースがあります。これらも角閃石族に属するため、繊維が針状で、一定の発がん性があることが確認されています。アスベスト(石綿)の種類を特定するための分析調査では、これら3種類についても見落とさずに検出することが求められます。特にトレモライトは、天然鉱物のタルクなどに不純物として混入している場合があり、思わぬ製品に混入している可能性も指摘されているアスベスト(石綿)の種類です。
建物内での危険度別!アスベスト(石綿)の「種類」と建材との関係
アスベスト(石綿)の種類が特定されたら、次に重要なのは、そのアスベスト(石綿)が建材としてどのように使われ、どの程度の飛散性があるかを判断することです。日本の法規制では、建材を飛散性の高さによってレベル1からレベル3に分類しており、このレベルはアスベスト(石綿)の種類と建材の形態に深く関係しています。
危険度が高い「種類」:飛散性アスベスト(石綿)の具体例
飛散性アスベスト(石綿)とは、劣化や振動、工事の衝撃などで繊維が空気中に飛び散りやすい建材を指し、主にレベル1とレベル2に分類されます。特にレベル1の吹付けアスベストは、そのほとんどにクロシドライトやアモサイト、またはクリソタイルが高濃度(50%以上)で含まれていました。
危険度が比較的低い「種類」:非飛散性アスベスト(石綿)の具体例
非飛散性アスベスト(石綿)(レベル3建材)は、セメントなどで固められ、繊維が飛散しにくい建材を指します。主なアスベスト(石綿)の種類はクリソタイルであり、セメント製品の強度を高めるために使われていました。
アスベスト(石綿)の「種類」ごとの主な使用場所と用途
| 飛散性レベル | 主なアスベスト(石綿)の種類 | 建材の具体例 | 使用場所 |
| レベル1(高飛散性) | クリソタイル、アモサイト、クロシドライト | 吹付けアスベスト、吹付けロックウール(高含有) | 鉄骨梁・柱、天井裏、ボイラー室 |
| レベル2(準飛散性) | アモサイト、クリソタイル | 石綿含有保温材、断熱材、耐火被覆材 | 配管、ボイラー、煙突、エレベーターシャフト |
| レベル3(非飛散性) | クリソタイル | スレート材、窯業系サイディング、Pタイル、石膏ボード | 屋根、外壁、内壁、床、天井 |
知っておくべき法規制!アスベスト(石綿)の「種類」ごとの対応
アスベスト(石綿)の種類を問わず、建物に含有されている場合は、解体・改修工事の際に法律に基づいた対応が求められます。特に2021年4月の法改正以降、規制対象は全てのアスベスト(石綿)含有建材(レベル3を含む)に拡大されました。
法規制で定められているアスベスト(石綿)の「種類」の調査義務
建築物の解体・改修工事を行う元請業者や発注者には、工事開始前に有資格者(建築物石綿含有建材調査者など)によるアスベスト(石綿)の使用の有無の事前調査が義務付けられています。この調査では、設計図書などによる書面調査と、現地での目視調査、そして必要に応じて建材を採取しての分析調査が行われます。
特定のアスベスト(石綿)の「種類」に対する罰則規定の適用例
大気汚染防止法や石綿障害予防規則では、アスベスト(石綿)の種類や飛散性レベルに応じた作業基準の遵守が義務付けられており、これに違反した場合は厳しい罰則が適用されます。例えば、レベル1やレベル2のアスベスト(石綿)の種類を含む建材の除去作業において、適切な隔離措置や作業計画の届出を怠った場合、行為者および法人に対して懲役や罰金が科される可能性があります。法令遵守は、企業の信用を守る上でも最も重要な責務です。
5. 見落とし厳禁!非意図的に含まれるアスベスト(石綿)の「種類」
意図的に使用されたアスベスト(石綿)の他にも、建材の原材料である天然鉱物(例:タルク)にトレモライトなどのアスベスト(石綿)の種類が不純物として混入しているケースや、海外製品に意図せず含有されているケースが近年問題となっています。これらは「非意図的含有」と呼ばれ、日本の規制対象外と誤解されがちですが、含有量が0.1%を超えるものはすべて規制の対象です。
建材以外にもある非意図的なアスベスト(石綿)の「種類」
非意図的含有の事例としては、建材だけでなく、過去に輸入された輸入雑貨やDIY用品の一部からもアスベスト(石綿)の種類が検出されたことがあります。これらの製品は、通常、解体工事の調査対象外であるため見落とされがちですが、不用意に廃棄したり破損させたりすると、思わぬ形で繊維が飛散するリスクがあります。
アスベスト(石綿)含有の「種類」が判明した場合の実体験風エピソード
私が以前担当した解体現場でのことです。築40年の倉庫で、事前調査の結果、壁の石膏ボードにはアスベスト(石綿)の種類は含まれていないと判定されていました。しかし、解体作業中に、ボードの裏側のパテ材から微量のクリソタイルが検出されたのです。これは、当時は問題ないとされていた建材に含まれるごく僅かな含有が原因でした。この発見を受けて、私たちはすぐに作業を中断し、作業計画と防護措置をレベル3からレベル2に引き上げ、パテ材の周囲を特定のアスベスト(石綿)の種類として扱う厳重な対策を実施しました。この経験から、図面や目視で安全と判断されても、現場の状況は常に変化するという教訓を得ました。発注者様への報告と説明責任を果たすためにも、常に最悪の事態を想定した慎重な対応が求められます。
正確な調査がカギ!アスベスト(石綿)の「種類」特定の手順と費用
アスベスト(石綿)の種類を正確に特定することは、その後の除去・処分費用や工期に直結するだけでなく、何よりも健康と安全を確保するために必須です。目視では判断が難しいため、必ず専門の分析調査が必要です。
専門家によるアスベスト(石綿)の「種類」分析の流れ
アスベスト(石綿)の種類特定のための分析調査は、以下の手順で進められます。
- 試料採取: 有資格者が、建材の層構造や均一性を考慮し、分析に必要な量の建材を適切にサンプリングします。
- 前処理: 採取した建材を細かく砕くなどの下準備を行います。
- 定性分析: X線回折分析や偏光顕微鏡など専門的な機器を用いて、建材中にアスベスト(石綿)の種類(クリソタイル、アモサイトなど)が0.1%を超えて含まれているかを特定します。
- 結果報告: アスベスト(石綿)の種類、含有量、飛散性レベルを明記した報告書を作成し、依頼者に提出します。
アスベスト(石綿)の「種類」調査にかかる費用の目安と内訳
アスベスト(石綿)の種類の調査費用は、建物の規模、調査対象となる建材の数、そして分析手法によって大きく変動します。
- 書面・目視調査: 約10万円~20万円程度。
- 分析調査(1検体あたり): 3万円~8万円程度(アスベスト(石綿)の種類を特定するための精密な分析費用)。
費用の内訳には、資格者の人件費、試料採取費用、専門分析機関での機器分析費用が含まれます。建材の数が多ければ多いほど、分析する検体数が増え、総費用は高くなります。
7. 安全な除去のために!アスベスト(石綿)の「種類」別除去工法
アスベスト(石綿)の種類が特定され、飛散性レベルが判明した後、最も重要な工程が「除去」です。アスベスト(石綿)の種類とその飛散性レベルに応じて、最適な工法と手順が選択されます。
クリソタイルなど飛散性アスベスト(石綿)の「種類」に対する除去工法</h3>
レベル1(吹付けアスベスト)やレベル2(保温材など)の飛散性の高いアスベスト(石綿)の種類を除去する場合は、「隔離養生工法」が必須となります。
作業場の厳重隔離: 飛散防止のため、作業区域全体を二重の隔離シートで完全に密閉します。
負圧除じん装置の設置: 隔離内部の気圧を外部よりも低く保つ負圧化を行い、万が一繊維が漏れても外部に流出しないようにします。
湿潤化: 除去対象のアスベスト(石綿)を湿らせて繊維の飛散を抑えます。
除去と梱包: 除去したアスベスト(石綿)を二重の袋に入れ、特別管理産業廃棄物として厳重に梱包・処分します。
メリット
飛散リスクを極限まで低く抑えることができ、作業員と近隣住民の安全を確実に守ることができます。
デメリット
厳重な隔離が必要なため、工期が長く、費用が高額になる傾向があります。また、負圧装置や集じん機など特殊な機器の設置が必要です。
非飛散性アスベスト(石綿)の「種類」に対する除去工法のメリット・デメリット
レベル3(スレート板やPタイルなど)のアスベスト(石綿)の種類は、原則として手作業で丁寧に撤去する「手工具による撤去工法」が用いられます。
メリット:建材を破損させずに撤去するため、飛散リスクが低く、レベル1やレベル2のような厳重な隔離は不要です。費用や工期も比較的抑えられます。
デメリット:建材が劣化していたり、電動工具を使用したりすると、内部のアスベスト(石綿)の繊維が飛散するリスクが生じます。作業中、建材を絶対に破損させないよう、細心の注意を払う必要があります。適切な湿潤化と防護措置は引き続き必須です。
中四国エリア特有の建物に見られるアスベスト(石綿)の「種類」
地域密着でアスベスト(石綿)調査・除去工事を請け負ってきた西日本アスベスト調査センター(NARC)の経験から見ると、中四国エリア【兵庫含む】(岡山・広島・山口・島根・鳥取・香川・徳島・愛媛・高知)の建物には、特に以下のアスベスト(石綿)の種類が使用された建材が多く見られます。
中四国エリアで特に注意すべきアスベスト(石綿)の「種類」と建材例
戸建て住宅: 1990年代以前に建てられた多くの戸建て住宅の屋根材や外壁材には、クリソタイルを含むスレート板(レベル3)が多用されていました。これらの建材は現在も残っていることが多く、経年劣化によるひび割れや、強風による破損の際にアスベスト(石綿)の繊維が飛散するリスクがあります。
工場・倉庫: 瀬戸内海沿岸などの工業地帯の工場や倉庫では、過去に鉄骨の耐火被覆としてアモサイトやクリソタイルを含む吹付け材(レベル1)が使用されている事例が散見されます。また、配管の保温材にはアモサイトが使われた事例もあります。
公共施設: 地方自治体が所有する古い体育館や公民館の一部には、天井の吸音材として吹付けアスベスト(レベル1)が使用されていた例が確認されており、これは最も危険なアスベスト(石綿)の種類の一つとして厳重な対策が求められます。
アスベスト(石綿)の「種類」に合わせた中四国での調査・除去の事例
中四国エリアの現場では、山間部の温泉地の古い旅館で、ボイラー室の配管にアモサイト(茶石綿)を含むレベル2の保温材が使われていた事例を担当したことがあります。このケースでは、アモサイトの高い毒性を考慮し、通常の除去作業以上に、作業員への教育と二重のシャワー設備の徹底、廃棄物の三重梱包を実施しました。地域特有の古い建築様式や、産業構造を知ることは、アスベスト(石綿)の種類の早期発見と安全な処理に直結します。
まとめ
この記事では、「アスベスト(石綿) 種類」をキーワードとして、法定の6種類のアスベスト(石綿)の種類の特性から、危険度、使用建材、そして法規制に至るまで、解体・改修を検討されている方が知っておくべき情報を詳細に解説しました。
- アスベスト(石綿)の種類は、毒性の強い順にクロシドライト、アモサイト、クリソタイルが主であり、それぞれに適した除去対策が必要です。
- 建材の危険性は、アスベスト(石綿)の種類と建材の形態(飛散性レベル1~3)によって決まります。
- 正確なアスベスト(石綿)の種類の特定は、有資格者による事前調査と専門分析が不可欠であり、法令遵守の第一歩となります。
- 中四国エリアの建物にも、様々のアスベスト(石綿)の種類が潜んでいる可能性があり、地域特性を理解した専門業者に相談することが安全への近道です。
アスベスト(石綿)の調査と対策は、建物の安全と、そこで働く人々、そして近隣住民の健康を守るための社会的責任です。アスベスト(石綿)の種類を正確に把握し、適切な措置を講じることで、安心して工事を進めることができます。
中四国エリア【兵庫含む】(岡山・広島・山口・島根・鳥取・川が・徳島・愛媛・高知)でのアスベスト調査・除去を検討している方は、迅速な対応で選ばれている西日本アスベスト調査センター(NARC)の記事を参考にしてくださいね!
西日本アスベスト調査センター(NARC)では、中四国エリア【兵庫含む】(岡山・広島・山口・島根・鳥取・香川・徳島・愛媛・高知)でスピード対応のアスベスト調査を皆様に提供しています!!アスベストのお困りは我々にお任せください!!
【兵庫含む】(岡山・広島・山口・島根・鳥取・香川・徳島・愛媛・高知)でのアスベスト調査・除去を検討されている方はこちらから