こんにちは！中四国でアスベスト（石綿）調査・除去工事をおこなっています西日本アスベスト調査センター（NARC）のブログ担当です。

「木造住宅ならアスベストは使われていない」と思っていませんか？

実は、木造建築にもアスベストが使用されていた時代があり、注意が必要です。

この記事では、木造住宅におけるアスベストのリスクや、調査・除去のポイントについてわかりやすく解説していきます。

この記事を読むことで、アスベストが使われていた背景、木造住宅に含まれる可能性のある建材の例、調査や撤去方法、費用相場、安全に対応するための注意点まで、トータルに理解できます。

「自宅や実家のリフォーム・解体を検討している方」「古い木造住宅の安全性が心配な方」「アスベスト調査を検討している方」はぜひ最後まで読んでみてください！

アスベストが使われていた時代背景と木造住宅への影響

アスベスト（石綿）は、1970年代から1990年代前半にかけて、断熱性・耐火性・防音性に優れた建材として、広く使用されていました。

鉄筋コンクリート造の建物だけでなく、実は木造住宅でも天井材や壁材、屋根材などに含まれていた例があります。

特に、1975年以前に建築された木造住宅は、アスベストが使用されていた可能性が高いといわれています。

当時は規制が緩く、成分表示も義務付けられていなかったため、知らずに使われていたケースも少なくありません。

厚生労働省の調査でも、木造建築に使われた石綿含有建材は、吹き付けアスベスト、スレート、Pタイル、ビニール床シート、石膏ボード等、多岐にわたります。

木造住宅のどこにアスベストが含まれている可能性があるのか

木造住宅においてアスベストが含まれている可能性がある場所は、意外にも多岐にわたります。

天井材・壁材・屋根材などに要注意

特に注意すべきは、石綿含有のバーミキュライト吹き付け材や、石綿セメント板を用いた天井や壁です。

また、屋根材には波型スレート（アスベストスレート）が使われていたこともあります。見た目だけでは判断が難しいため、調査が不可欠です。

床材にも潜むアスベストのリスク

Pタイルやビニール床シートもアスベストを含む建材の一つです。木造住宅においても、特に築年数の古い建物では使用されていた可能性があります。

表面が剥がれたり、ひび割れていたりする場合は、飛散リスクが高まるため要注意です。

木造住宅を解体・リフォームする前に必要なアスベスト調査

木造住宅の解体やリフォームの前には、必ずアスベストの事前調査を行う必要があります。

これは法令に基づき義務付けられているもので、無視して工事を進めると法律違反になる恐れもあります。

事前調査の流れ

調査はまず、図面や現地の目視により、アスベスト含有建材の有無を推定し、その後必要に応じてサンプルを採取して分析します。

調査時間は建物の規模によりますが、半日から1日程度が目安です。

調査費用と業者選びのコツ

調査費用は約5万円〜10万円が相場です。

選ぶべき業者は、石綿調査の有資格者が在籍しており、迅速に報告書を提出してくれる実績ある会社です。無料見積もりに対応しているかも確認しましょう。

木造住宅のアスベスト撤去方法と費用相場

アスベストの撤去は、専門の作業員が法律に基づいた安全な方法で行う必要があります。

無資格者が安易に触れると、石綿粉じんが飛散し、周囲への健康被害につながります。

撤去方法と工程

作業は「養生→除去→集じん→清掃→検査→廃棄処分」という工程で進められます。

特に、作業区分（レベル1〜3）に応じた方法が定められており、違反すると罰則が科されるため注意が必要です。

費用相場と補助制度

費用はレベル3（セメント板やPタイルなど）であれば1㎡あたり約2,000円〜5,000円程度。

レベル1の吹き付け材撤去となると約数十万円以上になることもあります。

自治体によっては補助金制度が用意されている場合もあるため、確認しましょう。

木造住宅のアスベスト対策を安全に進めるために

木造住宅にアスベストが含まれていた場合、安全に対策を進めるためには、信頼できる業者選びが重要です。

特に「飛散防止策を講じているか」「工程ごとに写真や報告があるか」などを確認してください。

DIYでの撤去は絶対にNG

「小規模だから自分でやってしまおう」と思う方もいますが、アスベストの撤去は法律で定められた作業です。

個人で行うのは危険なうえ、違法になる可能性もあるため、必ず専門業者に依頼してください。

まとめ

木造住宅だからといってアスベストが使われていないとは限りません。

特に築年数が古い建物では、天井や壁、床材などに石綿含有建材が使用されている可能性があります。

解体やリフォームを計画する前には、必ずアスベストの事前調査を行い、安全に撤去・処理することが重要です。

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