こんにちは！中四国でアスベスト（石綿）調査・除去工事をおこなっています西日本アスベスト調査センター（NARC）のブログ担当です。

木造住宅の解体時に「アスベスト」が見つかるケースが増えています。

アスベストは、建材に含まれていることが多く、解体やリフォームの際に飛散すると健康被害につながる恐れがあります。

「木造住宅にはアスベストは関係ない」と思っている方も多いですが、実は木造住宅でもアスベストが使用されている可能性があるのです。

この記事では、木造住宅におけるアスベストの危険性や調査方法、安全な撤去手順について詳しく解説します。

アスベストの存在が不安な方や、解体工事を検討している方は、ぜひ最後まで読んでみてください！

木造住宅でもアスベスト問題は重要！安全に対応するために

木造住宅は鉄骨やRC造と比べてアスベストの使用頻度は少ないと思われがちですが、実際には多くの箇所に使用されていた可能性があります。

特に1980年以前に建築された木造住宅では、アスベスト含有の建材が使用されていることがよくあります。

アスベストは耐久性や防火性に優れているため、建材として重宝されていましたが、飛散したアスベスト繊維を吸い込むと、肺がんや中皮腫といった深刻な健康被害につながる恐れがあります。

そのため、解体時には慎重に取り扱う必要があります。

木造住宅でアスベストが使われている可能性がある箇所

木造住宅でも、以下のような箇所にアスベストが使用されている可能性があります。

1. 屋根材

スレート瓦

波型スレート

スレート瓦や波型スレートはアスベストが含まれている可能性が高く、解体時に粉じんとして飛散する恐れがあります。

2. 外壁材

窯業系サイディング

モルタル仕上げ

特に外壁のモルタルにはアスベストが混ぜられているケースがあります。

3. 内装材

天井板

壁材

吹き付け材

内装材にアスベストが使用されていると、建物内部での工事や修繕時に飛散リスクが生じます。

4. 断熱材

石綿系断熱材

断熱材として石綿が使用されていることがあり、解体時に破損すると飛散します。

木造住宅でアスベストが使用されているか確認する方法

木造住宅のアスベストを確認するためには、以下の方法があります。

1. 建築年の確認

1980年以前に建築された木造住宅にはアスベストが使用されている可能性が高い

建築年を確認し、該当する場合はアスベスト調査を依頼

2. 建材の確認

使用されている建材の種類を調査

外壁や屋根材などの素材を確認

3. 専門業者による調査

目視や採取による検査

アスベストが含まれているかどうかを分析

木造住宅の解体時にアスベストが見つかった場合の対処法

木造住宅の解体時にアスベストが発見された場合、安全に撤去するためには以下の手順が必要です。

1. アスベストの種類を確認

アスベストが含まれている建材の種類と含有量を確認

事前に専門業者による成分分析を実施

2. 専門業者による安全な撤去

アスベスト取り扱い業者に依頼

養生や飛散防止措置を実施

3. 事前の届け出

アスベスト含有の建材を撤去する場合は、自治体への届出が必要

木造住宅のアスベスト撤去でよくあるトラブルと注意点

木造住宅のアスベスト撤去では、以下のようなトラブルが発生することがあります。

1. 不適切な処理による健康被害

飛散したアスベスト繊維を吸い込むことで健康被害が発生

2. 違法業者による工事

許可を持っていない業者による撤去は違法

適切な資格を持つ業者に依頼する

3. 近隣住民とのトラブル

アスベスト飛散による苦情

工事前の説明と理解を得ることが重要

まとめ

木造住宅でもアスベストが使用されている可能性があるため、解体やリフォーム時には事前調査と適切な対策が必要です。

特に1980年以前に建てられた木造住宅は、アスベストが含まれている可能性が高いため、専門業者に相談することをおすすめします。

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