こんにちは！
中四国でアスベスト（石綿）調査・除去工事をおこなっています 西日本アスベスト調査センター（NARC） のブログ担当です。

「波型スレートにアスベストは含まれているのか？」「アスベスト含有の波型スレートはどのように処分すればいいのか？」といった疑問をお持ちではありませんか？

本記事では、波型スレートの基礎知識、アスベストの含有リスク、調査方法、撤去・処分の流れ、リフォームや解体工事の注意点 まで詳しく解説します。

この記事を読むことで、波型スレートのアスベスト問題を適切に理解し、安心して対策できるようになります。

波型スレートの屋根や外壁の解体・リフォームを考えている方、アスベストの影響を心配している方は、ぜひ最後までご覧ください！

波型スレートとは？

波型スレートの特徴と用途

波型スレートは、建築や工業用途で広く使用されているセメント系の建材 です。

波形状のデザインによって高い強度を持ち、屋根材・壁材・工場の仕切り などに活用されています。

波型スレートの特徴

耐久性が高く、腐食しにくい

コストが比較的安価

遮音・断熱性能に優れる

火災に強い（不燃性）

しかし、1970年代以前に製造された波型スレートの多くには アスベスト（石綿） が含まれていることがあり、解体やリフォーム時には注意が必要です。

波型スレートにアスベストは含まれているのか？

アスベスト含有の波型スレートを見分ける方法

波型スレートが アスベストを含んでいるかどうか は、以下の方法で判断できます。

製造年を確認する	1995年以前 に製造された波型スレートは アスベスト含有の可能性が高い 2004年以降の製品はノンアスベスト（規制により完全禁止）
メーカーや品番を調査する	メーカーのデータを確認し、該当製品が アスベスト含有品かどうか をチェック
専門業者に検査を依頼する	見た目だけでは判断できないため、アスベスト調査 を行い、含有の有無を確認するのが確実です。

波型スレートにアスベストが含まれる場合のリスク

アスベストの健康被害

アスベストを含む波型スレートが 劣化したり、破損したりすると 、アスベスト繊維が飛散し、吸い込むことで 深刻な健康被害 を引き起こします。

主な健康リスク

中皮腫（がんの一種）

肺がん

アスベスト肺（石綿肺）

特に 解体・撤去時には飛散リスクが高まる ため、適切な処置が必要です。

アスベスト含有の波型スレートの調査・撤去・処分方法

アスベスト調査の流れ

専門業者が目視・書類確認	建材の製造年・メーカー情報をもとに、アスベスト含有の可能性を調査
アスベスト分析（検査）	サンプルを採取し、専門の分析機関 でアスベスト含有の有無を検査
結果報告と対応策の決定	アスベストが含まれていた場合、安全な撤去・処理を計画

撤去・処分の手順

飛散防止対策を実施（養生・封じ込め処理）

専門業者が保護具を着用し、適切な撤去作業を実施

アスベスト廃棄物として厳格に管理・運搬

特別管理産業廃棄物として適切な処理施設へ運搬・処分

違法な処分をすると、高額な罰金や法的責任が発生する ため、必ず認可業者に依頼しましょう。

波型スレートのリフォームや解体時の注意点

リフォーム・解体時のポイント

波型スレートを使用した建物を リフォーム・解体する際の注意点 は以下の通りです。

アスベスト調査を必ず実施する	確認なしに解体すると、アスベストの飛散事故につながる 可能性があるため、事前調査が重要
許可を持つ専門業者に依頼する	無許可業者に依頼すると、適切な対策が取られず、法的トラブルになる可能性がある
補助金・助成金の活用を検討する	自治体によっては アスベスト除去工事の補助金 を利用できる場合があるため、事前に確認

まとめ

本記事では、波型スレートのアスベスト問題について 、以下のポイントを解説しました。

波型スレートは 屋根や壁材として広く使用されている 建材

1995年以前の波型スレートにはアスベストが含まれている可能性が高い

アスベスト含有の波型スレートは健康リスクがあり、適切な処理が必要

調査→撤去→適切な処分が法的に義務付けられている

解体・リフォーム時には事前に専門業者に相談することが重要

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